鎌田はフランクフルトのキーマン photo/Getty Images
エンジンがかかるまで時間がかかったが……
まさかの開幕6戦白星無しと大きく出遅れたフランクフルトだが、11月に入ってからは3連勝を記録。ようやく光が見えてきた。
その中ではベテランDF長谷部誠も大絶賛されていたが、現日本代表MF鎌田大地の評価もじわじわと上がってきている。
今季の鎌田は一時レギュラーから外れるなど、リーグ戦12試合をこなして未だ無得点だ。
あまり良い立ち上がりとは言えないが、地元メディア『Frankfurter Rundschau』は数字だけでは見えてこない良さがあるとフォローする。
10月24日のボーフム戦からはフル出場が続いており、ヨーロッパリーグの方では3試合連続得点も記録した。リーグ戦の方でも初得点が生まれるのは時間の問題と捉えられているのだ。昨季ブンデスリーガで5得点15アシストを記録した実力は本物だ。

コスティッチもブンデスリーガを代表するチャンスメイカー photo/Getty Images
鎌田に並ぶ左のチャンスメイカーもカギ握る
その鎌田に加え、フランクフルト浮上のカギを握るのが29歳のセルビア代表MFフィリップ・コスティッチ。
レフティーのコスティッチもチャンスメイク能力に優れており、昨季はリーグ戦で4得点14アシストを記録。鎌田とほぼ同じ数字を残しており、鎌田とともに現ブンデスリーガを代表するチャンスメイカーなのだ。
「鎌田はまだ改善の余地があるが、彼の能力を考えれば再びスタッツが上がってくるのは時間の問題。昨季の5得点15アシストは偶然ではない」
同メディアは鎌田の完全復活を確信しているようで、それは森保ジャパンにとっても大きなプラスになる。2022年に入れば絶対に落とせないアジア最終予選が再開するため、そこで本調子の鎌田が戦力になれば大きい。
新指揮官オリバー・グラスナーの下でややエンジンがかかるのに時間がかかったが、フランクフルトのアシストマシーンは目覚めるのか。ウインターブレイクまでに良い感触を掴みたいところだ。