山形の右サイドで躍動している半田陸 photo/Getty Images
既に完成度が高い
先日『GOAL』が2000年1月以降に生まれた選手に絞って若手ベストイレブンを作成し、発表している。得点数やアシスト数のような目に見える結果だけでなく、印象に残った選手をリストアップしており、興味深い11人となった。
代表には選ばれなかったが、モンテディオ山形のDF半田陸(19)は右サイドバックとしてこのベストイレブンに選出されている。
山形ユースで育ち、そのままトップチームデビューしている半田。2019年に初出場を飾ると、そのまま継続して出番を得ており、今季はキャリアハイとなるリーグ戦37試合に出場している。今季務めることの多い右SBでは既に不動の地位を築いている。
センターバックでプレイすることが多かったが、クラブでは右SBとして定着している半田は非常に現代的なSBだ。攻撃ではオーバーラップとインナーラップを使い分け前線を活性化しており、アタッキングサードではシュートやパスで相手ゴールを脅かすことができる。本職である守備ではスピードを生かした対人の強さを持っており、今のトレンドである万能なSBだ。プレイスタイルやCBとSBをこなすユーティリティ性はアーセナルに所属する冨安健洋に通ずるところがあり、このまま順調に成長できればフル代表も視野に入るだろう。
そんな半田だが、来季はどこのクラブでプレイするのか。所属クラブである山形は今季J2を7位で終えており、J1へ昇格することはない。移籍の噂はここまでないが、サイドバックでのプレイはJ1でも通用するレベルであり、個人昇格も考えられるだろう。