今大人気なのはサッスオーロのスカマッカだ photo/Getty Images
プレイオフへ悩みどころ
3月より行われるワールドカップ欧州予選・プレイオフに臨むイタリア代表にとって、悩みの1つとなっているのがセンターフォワードの人選だ。
昨年のEURO2020ではラツィオ所属のチーロ・インモービレを最前線に据えて優勝を果たしたが、代表戦でのインモービレはラツィオでプレイしている時ほどの存在感を発揮できていない。
それはトリノFWアンドレア・ベロッティも同様で、イタリア代表を指揮するロベルト・マンチーニもセンターフォワードの人選はまだはっきりと決めていないはず。
26日より行われたトレーニングキャンプにはセンターフォワードのポジションにサッスオーロFWジャンルカ・スカマッカ、ジャコモ・ラスパドーリ、ブラジル世代別代表経験も持つカリアリのジョアン・ペドロ、インモービレ、そしてトルコのアダナ・デミルスポルからマリオ・バロテッリを招集するサプライズ人事があった。
マンチーニがバロテッリを招集したのは興味深い動きだが、さすがに大一番のプレイオフで暴れん坊のバロテッリに頼るのはリスクが大きい。やはりイタリアのサッカーファンが気にしているのはサッスオーロの長身FWスカマッカだろう。
195cmのサイズを誇るスカマッカは今季セリエAで9得点と結果を出しており、ビッグクラブ移籍の話題も続いている。伊『Calciomercato』によると、マンチーニもスカマッカのことは高く評価している。
「我々は常にスカマッカを信じてきた。彼には技術、フィジカルのクオリティがある。継続的にプレイして得点も決めているし、これは若い選手にとっては重要なことだ。3月に彼をファーストチョイスにするのは可能だし、その時の選手個々のフォームにかかっている」
不安があるとするなら、23歳のスカマッカに代表での経験が不足していることか。デビューは済ませているが、ワールドカップ出場のかかったプレイオフでスタメンに抜擢するのはプレッシャーが大きすぎるかもしれない。
プレイオフに臨む指揮官は短期決戦だけあって人選ミスは許されないが、アズーリの最前線は誰が務めることになるのか。ここの人選に注目しているファンは多いだろう。