欧州挑戦でブレイクを遂げた photo/Getty Images
新潟ではわずか1試合の出場も
18日に30年目のシーズンが開幕したJリーグ。今シーズンも各地で熱戦が繰り広げられている。
そんな中でJリーグでは活躍ができなかったものの、欧州でブレイクして輝きを放っているブラジル人ストライカーがいる。その男がラファエル・ハットンだ。今季はトゥールーズに所属し、横浜F・マリノスから加入したオナイウ阿道とチームメイトである。
ハットンは2013年にポンチ・プレッタの下部組織からトップチームへ昇格すると、2015年にアルビレックス新潟へ加入する。初の国外挑戦となった20歳だったが、出場するチャンスは天皇杯の1試合のみとJ1のピッチに立てないまま新潟との契約を満了。翌年以降もブラジル国内のクラブを転々とする。
彼の転機となったのが欧州挑戦だ。2018-19シーズンにウクライナのFCゾリャに加入し、翌年移籍したスロバキア1部リーグのスロヴァン・ブラチスラヴァで25試合10ゴールを記録。2020-21シーズンには同クラブで32試合15得点とFWとして大きく覚醒した。今季からはトゥールーズへ移籍してフランス2部で7得点を決めている。チームでもオナイウと並び得点数2位タイとフランスの地でも飛躍しているのだ。
新潟在籍時は20歳と若く粗削りな部分もあったハットンだが、経験を重ねてストライカーとして成長を続けている。日本では活躍することができなかったFWが、その後のキャリアで逸材であったことを証明しているのだ。今後もフランスで得点を重ねることができれば、リーグ・アンでのプレイや他の欧州クラブへのステップアップも見込めるだろう。オナイウとともに彼の躍進にも注目だ。