キルギス戦でゴールを決めた佐々木 photo/Getty Images
強力なCBを揃える日本だが
日本代表はオーストラリアに2-0で勝利し、FIFAワールドカップのカタール大会への出場を決めた。7ヵ月あまりで開幕するW杯で大きな課題となるのがセットプレイだろう。
まずは明確なキッカーがいないのが大きな問題だ。過去の日本代表には、中村俊輔や遠藤保仁、本田圭佑といった世界に誇るFKの名手たちが揃っていた。しかし現在の日本代表は伊東純也や久保建英などが務めているが、決定機に至っているシーンはあまり見られない。前述したキルギス戦のキッカーは坂元達裕が務めているが、今回のメンバーには選ばれていない。絶対的なキッカーが不在のチームで、キックに特長がある柴崎岳などは、先発に向けて狙える役割の1つだろう。
また1月からは昨季まで栃木SCのヘッドコーチを務めていた菅原大介氏をセットプレイコーチとして招へい。同月に行われた中国戦や翌サウジアラビア戦では、デザインされたセットプレイを見せるもゴールにはつながらなかった。今後はさらに進化を見せてくれるはずだ。
また日本代表の全カテゴリを務める菅原氏は、今回ドバイカップを戦っているU-21日本代表に帯同中。そんなU-21日本代表は、U-23カタール代表戦でCKからゴールを決めるなど結果を残している。
吉田麻也や板倉滉、冨安健洋などセンターバックの層が厚い日本において、本来セットプレイは大きな武器となるはずなのだ。