フェイエノールトにレンタル移籍中のネルソン photo/Getty Images
年明けから徐々に調子が上がってきた
ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、エミール・スミス・ロウなど、現在のアーセナルは若手が主軸となっている。彼らの未来に期待をかけているサポーターも多いはずだが、その期待の若手枠に入るべく奮闘している者は他にもいる。
今季なかなか話題にならなかったのは、昨夏にアーセナルからオランダのフェイエノールトにレンタル移籍した22歳のFWリース・ネルソンである。
両ウイングを務めるネルソンもアーセナルの下部組織より出てきた有望株で、2019-20シーズンはプレミアリーグで17試合に起用されるなどチャンスはもらえていた。
しかし昨季は怪我もあり、プレイタイムが減少。その間に前線の序列は変わることとなり、今季からは活躍の場をオランダに移すこととなった。
ただ、なかなか結果が出ない。フェイエノールトでは途中出場を中心に序盤戦から出番はもらっていたのだが、リーグ戦で1点も奪えないまま2021年の戦いを終えてしまった。
そして迎えた今月10日のヘラクレス戦。ネルソンはついに沈黙を破り、1得点2アシストの活躍を披露。18試合目にしてようやくエールディヴィジ初得点を挙げることができた。
今季より新設されたヨーロッパ・カンファレンスリーグの方では6試合で2得点2アシストとまずまずの結果を残しており、特に年明けのパルチザン戦で1得点、今月7日のスラヴィア・プラハ戦で1アシストと、年明けから結果は出ていた。エールディヴィジでのゴールも時間の問題だったのだろう。
フェイエノールトはカンファレンスリーグの準決勝に進出しており、準決勝ではフランスのマルセイユと激突する。
ここまではアーセナルサポーターも忘れかけていたかもしれないが、ここからネルソン本格ブレイクの時となるか。