現在はトルコでプレイするアーメド・ムサ photo/Getty Images
本田、岡崎と共闘した過去も
厳しい組み合わせだったとはいえ、ナイジェリア代表はアフリカ3次予選でガーナ代表に敗れて今年のワールドカップ・カタール大会出場を逃してしまった。これからは4年後に向けた代表の再構築がスタートすることになり、6月にはメキシコ代表とエクアドル代表と親善試合をおこなう予定になっている。
それに向けた代表メンバーが発表されたのだが、SNS上で注目を集めたのは29歳FWアーメド・ムサの選出である。
ムサはCSKAモスクワで本田圭佑、レスター・シティで岡崎慎司とプレイするなど、日本のサッカーファンの間でも有名な存在だ。まだ29歳と若い方ではあるが、積み重ねてきた代表キャップ数は106試合。これはナイジェリア代表歴代最多の数字なのだ。
そのムサは現在トルコのファティ・カラギュムリュクSKに所属しているのだが、今季リーグ戦の結果は28試合で2得点2アシストとなっている。あまり褒められた数字ではなく、ムサの選出に疑問を抱くナイジェリアのファンもいるようだ。
実際にSNS上では「なぜまだムサが代表に入っているのか」、「我々は将来へ向けて考えるべきなのに、なぜムサが?」など、ネガティヴな意見も出ている。
今のナイジェリア代表ではナポリのヴィクター・オシムヘン、ビジャレアルのサミュエル・チュクウェゼ、ワトフォードのエマニュエル・デニス、レスター・シティのアデモラ・ルックマン、ケレチ・イヘアナチョ、ナントのモーゼス・サイモン、フェイエノールトのシリル・デセルス、アルメリアのウマル・サディクなど、欧州で活躍するアタッカーが多く揃っている。ルックマンやデニスはムサよりも5歳若く、彼らの世代を中心にしていくべきなのかもしれない。
ただ、年齢的にはムサも4年後はまだ33歳だ。ワールドカップを狙える年齢ではあるはずで、改めてサバイバルに挑むのも悪くない。果たしてムサの代表キャップ数はどこまで伸びていくのか。