CLでマンチェスター・シティと対戦した際に存在感を示したマテウス・ヌネス photo/Getty images
ライスやフレンキー・デ・ヨングではないようだ
今季の終了と同時にクラブを離れることになったフェルナンジーニョ。セルヒオ・アグエロ、ダビド・シルバ、ヴァンサン・コンパニらと共にクラブの成長を支えた重要人物で、ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任して以降はアンカーにセンターバック、右サイドバックと多くのポジションでプレイし、チームを支えた。
そんな選手がチームから去るとなればシティへの打撃は大きい。ロドリの控えとなる人物を探す必要がある。が、ロドリは怪我が少なく1シーズン通して計算できる。そのため、アンカー以外にも例えばインサイドハーフでもプレイできるなど、ある程度のユーティリティ性は欲しい。
候補に挙がっているのは、バルセロナのフレンキー・デ・ヨングとスポルティングCPのマテウス・ヌネスである。
西『SPORT』によればバルセロナはデ・ヨングの放出で売却益を得たいと考えており、先日マンチェスター・ユナイテッドが移籍先であると報じられた。しかし、デ・ヨング本人はCLの出場を希望しており、ユナイテッドは候補には入らない。シティはCL出場を決めており、なおかつデ・ヨングのようなアンカーとインサイドハーフでプレイできる選手を探している。思惑は一致しているように思えるが、シティは1億ユーロ(日本円にして約134億円)に近づくとされる高額な移籍金を支払うことは避けたいと考えており、マンチェスターの2強は獲得が難しくなりそうだ。
そこでシティは以前からターゲットとしていたヌネス獲得に本腰を入れると英『manchester evening news』が報じている。
ブラジル出身で、ポルトガル代表を選択したヌネス。23歳と若いプレイヤーで、2019年からスポルティングでプレイしている。
デ・ヨングの半額以下で購入でき、なおかつペップがその才能を認めているとなればターゲットはヌネスになることは間違いない。フェルナンジーニョに比べより前のプレイヤーではあるが、地上戦でのデュエル勝利数は193回と球際が強く、中盤のフィルターとして輝けるスタッツを残している。また、英『TEAMtalk』ではヌネスについて、落ち着いて状況を把握し、ボールをキープしながら配球できる選手だと評価している。それはアンカーに必要な能力であり、ペップが認める理由も分かる。
デ・ヨング、デクラン・ライス、ポール・ポグバと多くの補強候補が上がったシティの中盤補強。彼らではなくヌネスが獲得される可能性が高く、来季のパフォーマンスが楽しみだ(データは『SofaScore』より)。