今後の去就が不透明になっているモハメド・サラー photo/Getty images
15日で30歳になるサラー
サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーからなるフロントスリーを武器にプレミア、CLで好成績を残してきたリヴァプール。今季は残念ながら2冠に終わってしまったが、最後まで4冠の可能性を残していた唯一のクラブであり、来季も期待できるチームである。
そんなリヴァプールも前回のCL優勝から3年が経った。そうなれば主力の高齢化は避けては通れない問題であり、フロントスリーの一角であるマネ退団の可能性が報じられている。移籍濃厚といわれており、今後何か発表があるだろう。英『The Athletic』では、サラーも近いうちに退団することになると報じている。
2017年からリヴァプールに在籍し、2023年で契約が切れることになっているサラー。以前から今後の契約について交渉中と報じられていたが、クラブと合意に至らなければ2023年にフリーで退団し、同じくプレミアリーグのクラブに移籍する考えを持っているようだ。その新契約というのが現状の給与から15%アップしたものであり、世界で6番目の高給取りになる。だが、サラー側はまだ自分が過小評価されていると考えているようで、契約には合意していないという。
今後何年の契約になるかは分からないが、リヴァプールの考えも理解できないわけではない。サラーは15日に30歳になり、ベテランの域に突入する。チアゴ・シウバ(37)やルカ・モドリッチ(36)ら鉄人たちは30代後半でも変わらないパフォーマンスを披露しているが、誰もがそうとは限らない。サラーは怪我の少ない選手であり、彼らのようになる可能性もあるが、売却して若い世代を獲得してサイクルを回すのは理にかなった行為である。
また、フリーで退団後、プレミアリーグのライバルクラブに移籍されてしまうのもリヴァプールとしては都合のよくない話だ。マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーとサラーの望む給与を払えるクラブばかりであり、フリーでの加入は簡単に予想できる。
ルイス・ディアス、ディオゴ・ジョタと新たなフロントスリーを担う選手は確保しているが、これまで中心選手がチームを去りそうなリヴァプール。特にサラーは現状世界最高の選手の一角であり、今後のリヴァプールの決断に注目だ。