インテルでは制御不能だったルカク photo/Getty Images
インテルへレンタルで復帰
チェルシー復帰劇は1年で終わってしまった。6月29日、インテルはFWロメル・ルカクをチェルシーからレンタルで獲得したことを発表した。
昨夏9750万ポンドもの移籍金でチェルシーへ加わったルカクだが、上手く馴染めず大苦戦。プレミアリーグで二桁ゴールを奪えず、大失敗の移籍となってしまった。
あれから1年、ルカクはインテル復帰を決意したわけだが、セリエAで見せていた輝きを取り戻せるだろうか。
ルカクはインテルで2019-20、2020-21シーズンを過ごしており、セリエAではこの2シーズンで計47ゴールを奪っている。時間にすると125分に1ゴール奪っていたことになり、アントニオ・コンテのスタイルにルカクは合っていたと言える。今はシモーネ・インザーギが指揮しているが、チームには連携が出来上がっているラウタロ・マルティネスもいる。スムーズにフィットできるのではないか。
何よりセリエAで125分に1ゴールのペースは、1999-00シーズン以降では歴代3番目に良いペースだ。もちろん選手によって出場試合数に大幅な差があるため単純な比較はできないが、ルカクが過ごしたインテルでの2シーズンが素晴らしいものだったのは事実だ。
同期間のセリエA得点ペースランキングTOP5を見ると、5位はユヴェントスで活躍したダビド・トレセゲ(計123ゴール/127分に1ゴール)、4位は現ラツィオFWチーロ・インモービレ(182ゴール/127分に1ゴール)、3位がルカクで125分に1ゴール、2位が元イタリア代表FWでインテルでも活躍したクリスティアン・ヴィエリ(111ゴール/116分に1ゴール)、そして1位がユヴェントスでプレイしたクリスティアーノ・ロナウド(81ゴール/104分に1ゴール)となっている(『GIVE ME SPORT』より)。
ルカクはこれまでイングランドのWBAやエヴァートン、マンチェスター・ユナイテッドなどでもプレイしてきたが、インテルでの2シーズンがキャリア最高の輝きだったと言っていい。チェルシーでの挑戦は残念な結果となったが、今年はW杯イヤーでもある。