ラツィオでプレイしていたネスタ photo/Getty Images
同じ13番を背負う後輩が口にする尊敬
ファビオ・カンナバーロ、フランコ・バレージ、パオロ・マルディーニなど、イタリアはワールドクラスのセンターバックを何人も生み出してきた。
その中から最高の選手を選ぶのは難しいが、よく挙がるのはアレッサンドロ・ネスタだろう。
ラツィオ、ミランなどで活躍したネスタは対人戦に抜群の強さを誇り、ディフェンスマスターと呼ぶにふさわしい存在だった。ロングパスなど攻撃面で大きな違いを作るタイプのセンターバックではないが、守備能力においては歴代最高クラスで間違いない。
近年では攻撃力も高いセルヒオ・ラモスやフィルジル・ファン・ダイクが世界最高のセンターバックと評価されてきたが、ネスタの守備力は彼らをも上回るか。
イタリアの若きDFたちの多くがネスタに憧れてきたはずで、今夏ミランを離れてラツィオへ向かったDFアレッシオ・ロマニョーリもその1人だ。ネスタの場合はラツィオからミランへ移籍したが、ロマニョーリは逆のパターンで今夏ラツィオへ向かう。
しかもロマニョーリが背負ってきた13番はネスタも着用していたもので、意識せずにはいられないだろう。クラブ公式にて、ロマニョーリはネスタこそ世界最高のセンターバックだと語る。
「僕は長く13番を背負ってきた。僕が思うにネスタは史上最高のセンターバックだよ。彼がラツィオ、ミランでやってきたことは誰にも真似できるものではない。再現できないよ」
ロマニョーリはイタリア代表でもプレイしてきたが、同じレフティーDFでは後輩のインテルDFアレッサンドロ・バストーニに押されているところがある。しかしまだ27歳と衰える年齢ではない。
ラツィオできっちりと実力を証明すれば、再びイタリア代表から声がかかるだろう。ラツィオでも尊敬するネスタと同じ13番を背負い、新たなスタートが始まる。
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