レアルでプレシーズンに臨んでいたマジョラル photo/Getty Images
新天地での活躍に期待
先日レアル・マドリードからヘタフェへ移籍することが決まったFWボルハ・マジョラル。本格的にレアルでプレイしたのは2017-18シーズンくらいとなっているが、少年時代からこのクラブで育ってきたこともあり、思い入れは深いようだ。
マジョラルはレアルの下部組織で育ち、2015年にトップチームデビューを果たした選手。しかしレアルでは主力として定着することができず、ヴォルフスブルクやレバンテ、ローマ、ヘタフェといったクラブへのローン移籍を繰り返した。
2020-21シーズンからはローマでセリエAに初挑戦し、リーグ戦とヨーロッパリーグでキャリアハイとなる計17ゴールを記録したマジョラル。翌シーズンも引き続きローマでプレイしたが、新たに指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ監督からは出場機会をあまり与えられず、昨季後半からヘタフェへと活躍の場を移した。
こうしてスペインに戻ったマジョラルは、そこからの約半年間でリーグ戦18試合6ゴールという結果を残し、ヘタフェの1部残留に大きく貢献。シーズン終了後は一度レアルへ戻ったが、移籍金1000万ユーロ(14億円)の5年契約で、ヘタフェへの完全移籍が決まった。
ローン移籍こそ多かったものの、完全移籍は今回が初となるマジョラル。彼は自身のSNSで、レアルに対するメッセージを載せており、これまでのキャリアについてこのように振り返っている。
「僕は子供の頃、サッカー選手になるという幻想を抱いてこのクラブにやってきた。10歳の時、僕はレアル・マドリードの紋章を胸に着けるようになった。15年後、僕はこのクラブに別れを告げなければならなくなったけど、それは簡単なことではない。ここで僕は成長し、たくさんの素晴らしい思い出を作り、素晴らしい経験をすることができた」
「このクラブは僕を選手として、そして何よりも人間として成長させてくれた。
「思いもよらない瞬間を体験することができた。レアル・マドリードでは大舞台でプレイすることができたし、サッカー界のレジェンドたちと一緒にプレイしたり、ゴールを決めたり、チャンピオンズリーグを制覇することができた」
マジョラルはまだ25歳という若さであり、ここからさらなる成長を遂げれば、再びビッグクラブでプレイするチャンスもやってくるかもしれない。レアルが放出したことを後悔するような活躍を、今後ヘタフェで見せてほしいところだ。