マンチェスター・ユナイテッドに加わったアントニー photo/Getty images
1億ユーロでやってきた
マンチェスター・ユナイテッドが総額1億ユーロ(日本円にして約138億円)でアヤックスのアントニーを獲得したと発表した。契約期間は5年で、さらに1年の延長オプションがあるという。
アントニーは右サイドを主戦場とする左利きのレフティで、昨季のアヤックスでは33試合で12ゴール10アシストを記録している。ユナイテッドは[4-2-3-1]を採用しており、おそらく右サイドハーフで起用されることになる。そのポジションは昨季の夏にやってきたジェイドン・サンチョがいるが、彼が左に回ることになるか。
英『The Athletic』ではアントニーの強みを解説し、彼が何をユナイテッドにもたらすのか考察している。
スタイルとしてはサイドでプレイするドリブラーだ。より得点に絡めるアタッカーであり、攻撃の前進方法としてはドリブルよりもパスの割合が多い。キープ力は高く、狭いエリアを苦にしないテクニックを持っている。また守備も怠らず、現代的なFWとしてアヤックスに育てられた。
昨季の数字が示したように自らゴールを奪うこともでき、味方に取らせることもできる。左足から放たれる高精度のラストパスが魅力で、クリスティアーノ・ロナウドやアントニー・マルシャルといったフィニッシャーと交わればその攻撃力は倍増する。
アヤックス時代は右サイドでバイエルン・ミュンヘンへ移籍したヌサイル・マズラウィとコンビを組んでいた。
アントニーはユナイテッドでは珍しいゴールもアシストもできるアタッカーだ。サンチョもボルシア・ドルトムント時代はそうだったが、昨季は3ゴール3アシストに終わっている。それはサンチョ自身の実力なのか、周りのサポート不足なのか分からないが、アントニーも同じ道を歩まないように期待したい。