中心選手として輝く鎌田大地 photo/Getty images
鎌田はすでに大黒柱だ
開幕から3試合勝ち星がなく、スタートダッシュに失敗した鎌田大地と長谷部誠、2人の日本人選手が在籍するフランクフルト。攻撃面で中心人物だったフィリップ・コスティッチの放出が大きく影響しており、難しい序盤戦となった。
ウニオン戦では鎌田、長谷部ともに先発フル出場しており、評価を高めている。
従来はシャドーや2列目でプレイする鎌田だが、今季は元ドイツ代表のマリオ・ゲッツェの加入もあってボランチでプレイすることが増えている。
慣れないポジションではあるが、鎌田のパフォーマンスは落ちていない。ボランチになったことでより後方でのビルドアップに参加してボールの循環を良くしており、攻撃時には様々なポジションに顔を出して攻撃に厚みを生み出す。地上戦のデュエル7勝、2度のインターセプト、3回のボール奪取と球際の強さも十分であり、プレイの幅の広さを証明している。
「チームメイトのローデやゲッツェと共にゲームをコントロールできる素晴らしい選手だ。守備のタスクも熱心に行っていた」
独『FrankfurterRundschau』ではウニオン戦での鎌田をこのように見ており、高いスタッツを記録した守備面を高く評価している。
大ベテランの長谷部だが、38歳となった今でもチーム内で高く評価されており、ウニオン戦は今季リーグ2度目の先発出場を飾った。3バックの一角としてピッチに立ち、最後尾からチームを支えている。
どうしてもこの年齢になれば身体的な衰えは顕著になるが、長谷部は経験でそれをカバーしている。
「今季3度目の先発出場(CL含めて)、フランクフルトは3勝目。何か縁がありそうな気がする。チーム全体を安定させることができ、速くデカいベルリンのアタッカーに対して冷静に慎重に対応していた」
年齢もあって全試合に出場することはできていないが、ピッチに立てば存在感を発揮する長谷部の強みが評価されている。3度の先発で3勝と流れをチームに引き寄せており、この記録はどこまで続くのか。
今季好調なチームで輝く2人のサムライ。とくに鎌田はワールドカップ・カタール大会を控えており、このまま好調を維持して11月を迎えたい(データは『SofaScore』より)。