プレミアでは出番増えないカゼミロ photo/Getty Images
マンCとのダービーでもベンチスタート
先日のマンチェスター・シティとのダービーマッチを3‐6で落としてしまい、ライバルとの実力差を感じさせられたマンチェスター・ユナイテッド。守備の崩壊は大問題で、6失点にはサポーターも落胆したことだろう。
中でも気になったのは今夏に7000万ポンドもかけてレアル・マドリードから獲得したMFカゼミロだ。守備的MFとして世界的に評価されてきたカゼミロだが、まだプレミアリーグでは先発出場が1度もない。主にヨーロッパリーグでのプレイが中心となっており、このマンC戦もベンチスタートだった。
指揮官エリック・テン・ハーグがカゼミロより優先してスタメン起用しているのは、スコット・マクトミネイだ。マクトミネイも悪い選手ではないが、世界的評価ではカゼミロが上をいく。なぜカゼミロを先発させないのか疑問は残る。
『Ziggo Sport』にて、元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏もカゼミロが先発起用されない現状には疑問を口にしている。
「テン・ハーグは移籍完了からすぐにカゼミロを先発させるべきだったよ。マクトミネイがプレイしてチームが勝ち始めれば、マクトミネイを外すことは出来なくなる。テン・ハーグ自身で問題を作ってしまったように見える」
確かにマンC戦までは状態が上向き傾向にあった。8月のリヴァプール戦を2-1で制したところから、サウサンプトン(1-0)、レスター・シティ(1-0)、アーセナル(3-1)と連勝が続き、そのすべてでマクトミネイが先発となっている。
流れ的にはマンC戦でもスタメンを変えることなくマクトミネイ先発でも問題ないが、カゼミロを試す場がなくなっていたのは気がかりか。
今回のダービーを落としたことでカゼミロの立ち位置は変わってくるかもしれないが、テン・ハーグは6失点敗北をどう受け止めただろうか。