鎌田大地とエヴァン・ヌディカはどのような決断を下すのか photo/Getty images
契約満了が近づく2人の主力
今季のフランクフルトは開幕から公式戦4試合勝利がなく難しいシーズンになるかと思われたが、8月終盤にヴェルダー・ブレーメン戦で初白星を飾ると、そこからは順調に勝ち点を積み重ねている。リーグ戦では4勝2分2敗で6位まで浮上し、CLを含めた公式戦4戦で負けがない。
そんなフランクフルトの攻撃をけん引しているのは日本代表のMF鎌田大地で、守備面では3バックの左を担当するDFエヴァン・ヌディカが存在感を発揮している。
今後も戦力として期待したい2人だが、両者ともに契約が今季で切れる。鎌田は26歳、ヌディカは23歳と若く、手放してはいけない人材だ。
独『SportBild』によると、フランクフルトのスポーツディレクターであるマルクス・クローシェ氏は鎌田とヌディカのフリーでの放出を阻止したいと考えているようだ。すでに選手と話し合いを行っており、一緒に仕事を続けたいこと、クラブで重要な役割を担っていることを伝えたという。
同紙によると、ヌディカにはユヴェントスとローマが関心を寄せている模様。ローマのジョゼ・モウリーニョ監督はヌディカのファンであり、すでに連絡を取ったという。
鎌田は現在年間約200万ユーロを受け取っており、契約延長となればチームでトップの稼ぎ手であるドイツ代表ケヴィン・トラップに近い額を受け取ることになるといわれている。トラップのサラリーは年間で約350万ユーロとされており、約1.75倍になる。
「ダイチはこの数週間、数カ月で本当に成長した。とくに存在感という点では90分間維持できるようになり、最大の成長といえる。
クローシェ氏はこのように鎌田を称賛しており、成長を称えている。実際に今季の存在感は素晴らしく、昨季のフィリップ・コスティッチのようなチームになくてはならない存在になった。
スポーツディレクターは主力2人の流出を阻止したいようだが、残留は叶うのだろうか。両者ともにチームの軸であり、放出となれば戦力ダウンは免れない。