サンダーランドで活躍するロバーツ photo/Getty Images
ようやく浮上した2部でサンダーランドが奮闘している
かつてはイングランドのメッシとも言われた男が2部の舞台で注目を集めている。
サンダーランドに所属する25歳のFWパトリック・ロバーツだ。
チームの10番を任されているロバーツは世代別イングランド代表でもプレイしていたアタッカーだが、2015年より契約を結んだマンチェスター・シティでは結果を出せなかった。レンタル移籍を繰り返すキャリアとなり、今年1月にはサンダーランドに完全移籍することとなった。
思うようなキャリアとはなっていないはずだが、今季イングランド2部で早くも30回のドリブルを成功させている。これは現在プレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)で2番目に多い数字だ。またロバーツにとってもキャリアハイのドリブル成功数となっており、2部ながらロバーツは充実のシーズンを過ごしている。
何よりサンダーランドにとって今季は特別だ。サンダーランドはかつてプレミアリーグ常連クラブだったが、2016‐17シーズンに2部へ降格。2017-18シーズンは2部での戦いとなったのだが、ここでもまさかの降格を味わい、一気に3部まで落ちることになった。
そこから浮上できなかったが、昨季プレイオフを勝ち抜いてようやく2部へ戻ってきた。残念ながら現在は13位と中位に甘んじているものの、サンダーランドのサポーターにとって5シーズンぶりの2部は特別な戦いとなっていることだろう。
それを引っ張るロバーツも注目を集めており、地元紙『Sunderland Echo』はロバーツを『2部のメッシ』と表現する。得点数はまだ2ゴールと物足りないが、2部で積極的な仕掛けは通用している。