バルセロナで出番増えないフェラン・トーレス photo/Getty images
バレンシア戦ではベンチに新戦力が並んだ
昨季の冬の移籍市場からバルセロナの大型補強は続いており、夏の移籍市場ではロベルト・レヴァンドフスキ、ジュール・クンデ、ハフィーニャら即戦力が続々とバルセロナに到着した。
大成功だったのはレヴァンドフスキやクンデ、アンドレアス・クリステンセンで、とくにポーランド代表FWはリーグ戦で12試合13ゴール4アシストと素晴らしい数字を残している。
クンデは衰えが見られるジェラール・ピケの穴を埋め、右サイドバックとしても出場している。クリステンセンもCBとして高いパフォーマンスを披露していたが、クンデと共に離脱してしまった。それでも彼らの評価が下がることはない。
西『AS』は勝利したバレンシア戦でのベンチメンバーに注目しており、新戦力が多すぎると補強成果の少なさを指摘している。
バレンシア戦では10人がベンチ入りし、エクトル・ベジェリン、フェラン・トーレス、マルコス・アロンソ、フランク・ケシエ、ハフィーニャ、パブロ・トーレの6人が昨季の冬と今夏の移籍市場で獲得された選手だ。シーズン中盤での話であり、ターンオーバーなど指揮官の考えからベンチになる場合もあるため、一概には言えないが、トーレスとケシエの存在感のなさは気になる。
トーレスは昨季の冬にマンチェスター・シティから獲得されており、その移籍金は5500万ユーロだった。近年ではミラレム・ピャニッチやハフィーニャに並ぶ高額な移籍金が支払われたが、今季はリーグ戦で428分しかプレイしていない。サイドではウスマン・デンベレ、ハフィーニャ、アンス・ファティより序列が下であり、ストライカーでの地位も低い。若いことくらいしかポジティブな要素は見つからず、扱いの難しい選手になっている。
ケシエはミランからやってきた中盤戦士で、強度の高さが売りだ。
補強で差を付けたいバルセロナ。しかし獲得するも思うように活躍できない選手が多く、とくにトーレスは損失が大きい。冬の移籍市場では右サイドバックとアンカーの補強を考えているようだが、チーム状況をしっかりと見極めることが重要となりそうだ。