リヴァプールへの移籍が決まったガクポ photo/Getty Images
ガクポが戦力になったのは確かだが……
マンチェスター・ユナイテッドも注目していたとされるオランダの逸材FWコーディ・ガクポは、ライバルのリヴァプールへ移籍することが決定した。マンUを指揮するエリック・テン・ハーグはガクポ獲得失敗にショックを受けているようだが、ガクポは絶対に必要な選手だったのか。
英『Football365』は疑問を投げかけているが、ワイドなポジションにはジェイドン・サンチョ、マーカス・ラッシュフォード、アントニー、若いアレハンドロ・ガルナチョ、アントニー・エランガだっている。ラッシュフォードも覚醒の兆しを見せ始めており、サンチョとアントニーも高額な移籍金で獲得した選手だ。サンチョはやや苦戦気味だが、ポテンシャルは確かなはず。ここにガクポを加えれば、ガルナチョら若手の育成にも何らかの影響があったかもしれない。
ガクポの場合はトップ下でもプレイ出来るが、トップ下ありのシステムを選ぶ場合はブルーノ・フェルナンデスがいる。さすがのガクポも1年目からフェルナンデスを超えるのは難しいはずで、ポジションを得られるか疑問もある。
ラッシュフォードはここ最近になって覚醒モードに入っており、センターフォワードというよりは左ウイングから仕掛けるのがベストポジションか。アルゼンチンのNEXTスター候補生であるガルナチョも徐々にファーストチームで結果を残し始めており、やはり若手の成長に試合勘は不可欠。ガルナチョの前に強烈なライバルがいるのは望ましくない。
ガクポが戦力になったのは確かだろうが、マンUは2列目に優秀な選手を揃えている。ガルナチョやサンチョといった選手たちの育成も重要で、ガクポにこだわる必要はなかったか。