CLベスト16の1stレグでバイエルンに敗れたPSGは早くもピンチ photo/Getty Images
CL制覇へスターをまとめられる指揮官が必要だ
後半戦に入り、パリ・サンジェルマンの状態がかなり怪しくなってきた。国内リーグでも取りこぼしが目立っていたが、先日行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のバイエルン戦1stレグも0-1で敗北。
指揮官クリストフ・ガルティエへの視線も厳しくなっている。仏『RMC Sport』はバイエルン戦の2ndレグを落とせば、ガルティエの立場も危なくなると見ている。バイエルンが相手とはいえ、チャンピオンズリーグ制覇を求めるパリがベスト16で負けることは許されない。
仮にガルティエ体制が終了した場合、気になるのは後任人事だ。同メディアは、レアル・マドリードを指揮してきたジネディーヌ・ジダンの名を挙げる。おそらく現段階でジダン以上の選択肢はないだろう。
パリは2013年にカルロ・アンチェロッティがクラブを離れて以降、5人の指揮官を招聘してきた。ローラン・ブラン、ウナイ・エメリ、トーマス・トゥヘル、マウリシオ・ポチェッテーノ、そしてガルティエ。いずれも優秀な人物ではあるが、ビッグクラブを指揮した経験は不足気味だ。
ブランはボルドー、フランス代表を指揮してきたが、まだ指揮官としては経験が浅かった。エメリもヨーロッパリーグのスペシャリストではあったが、ビッグクラブを指揮した経験が不足している。
ドイツ国内でしか指揮を執った経験がなかったトゥヘル、トッテナムで結果を出してきたポチェッティーノもスター選手との仕事を多くこなしてきた指揮官ではない。
それはガルティエも同じで、経歴的にはレアルでのチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げてきたジダンが理想か。スターをまとめることにも慣れており、何よりフランスのレジェンドだ。選手たちからのリスペクトも集めやすい。
ネイマール、キリアン・ムバッペ、リオネル・メッシらスター選手に対し、指揮官の人選は地味なところがあったかもしれない。ジダン級の指揮官が理想ではあるが、今季終盤戦へパリはどうなるのか。