マンUでプレイするアントニー photo/Getty Images
やはりサッカー選手は両足を使えた方がいいのか
ドリブラーとされる選手の中には、何でも利き足一本でこなしてしまう選手もいる。だが、利き足一本でワールドクラスとなれる選手は限られる。
元マンチェスター・ユナイテッドのFWルイ・サハ氏が注文をつけたのは、現在マンUでプレイするブラジル代表FWアントニーだ。
昨夏アヤックスからやってきたアントニーは右サイドを主戦場とするレフティーアタッカーで、利き足の左を使ったドリブルは高いレベルにある。
その一方で、右足はそれほど得意としていない。プレミアリーグでの内訳はかなりはっきりとしており、今季のアントニーはリーグ戦での総シュート36本のうち32本を利き足の左で蹴っている。右足では3本、残り1本はヘディングだ(データは『WhoScored』より)。
これだけ傾向がはっきりしている場合、相手DFは当然アントニーの左をケアしてくる。それを打ち破るには、アリエン・ロッベンやリオネル・メッシのように分かっていても止められないレベルまで左足の精度を上げるか、プレイの幅を広げるために右足のトレーニングを積むかのどちらかだ。
英『METRO』によると、サハ氏はアントニーがまだアタッカーとして完成していないと指摘。右足の部分を含め、更なる進化を求めている。
「彼は良いクオリティを備えた選手だ。プレミアへの適応には時間がかかるものだが、フィジカル的には今のところ上手く適応していると思う。それでも右足のクロスなど、改善の余地はある。
ブラジル仕込みのテクニックを持つアントニーではあるが、プレミアを左足一本で制するのは難しい。対戦相手からも研究されているはずで、右足の精度向上は今後の課題の1つか。