今季からナポリでプレイするキム・ミンジェ photo/Getty Images
ナポリのスクデット獲得に貢献
ナポリは4日、セリエA第33節でウディネーゼと対戦し、1-1のドローで試合を終えた。この結果、ディエゴ・マラドーナ氏らを擁した1989-90シーズン以来、33年ぶりとなるリーグ制覇を成し遂げている。
開幕戦から無敗記録を「15」まで伸ばすなど(13勝2分)、今季はスタートダッシュに成功したナポリ。第16節でインテルに敗れ、初黒星を喫したものの、その後も調子を維持し、第6節から首位を守り切った。ヴィクター・オシムヘンの本格覚醒やフヴィチャ・クワラツヘリアの台頭など、スクデット獲得の要因はいくつかあるだろうが、最も大きな要因は韓国代表DFキム・ミンジェがチームに加入したことかもしれない。
ロレンツォ・インシーニェやドリース・メルテンス、ファビアン・ルイスなど、ナポリは昨夏に長年チームを牽引してきた主力たちが多く退団した。中でも、DFリーダーであったカリドゥ・クリバリのチェルシー移籍は、チームにとって大きな痛手であったことは間違いない。その守備の穴を埋めて見せたのがキム・ミンジェだ。
2021年夏に欧州挑戦を決断し、フェネルバフチェを経て昨夏にナポリへ移籍したキム・ミンジェ。まだまだ欧州での経験が浅いため、加入当初はそれほど期待されていなかったかもしれない。しかし、恵まれた体格を生かしてすぐさま指揮官の信頼を獲得し、開幕スタメンを飾ると、第2節ではゴールを記録。9月にはアジア人としては初となるセリエA月間MVPも獲得した。その後も安定したパフォーマンスを披露しており、ここまでリーグ戦32試合に出場し、リーグ最少失点(23失点)を誇るナポリの守備を牽引したのだ。
今季イタリアで違いを見せつけ、今や世界最高峰のDFと評されるキム・ミンジェを『ESPN DEPORTES』も絶賛。
今季の活躍により、キム・ミンジェには多くのビッグクラブが関心を寄せ、今夏の去就にも注目が集まっている。特にイングランド方面からの関心が強いが、さらなるステップアップはあるのか。