PSGの攻撃をリードするムバッペ photo/Getty Images
来季以降は大きく編成を見直す必要も
パリ・サンジェルマンは、今季のチャンピオンズリーグで最大の死の組と呼ばれてきたグループFを突破できるだろうか。
28日に行われたグループステージ第5節のニューカッスル戦は先制を許す苦しい展開ながら、終盤にもぎ取ったPKを決めて何とか1-1のドローでゲームを終えた。
現在のPSGは勝ち点7を稼いで2位につけており、それを勝ち点5で3位ニューカッスルと4位ミランが追っている。最終節の相手は一足早くグループ突破を決めたドルトムントで、PSGは負けないことが絶対条件だ。
PSGにとって今季のCLは特別だろう。まだ確定ではないが、今季はFWキリアン・ムバッペにとってPSGでのラストシーズンとなる可能性がある。これまでPSGはネイマールやリオネル・メッシらスターを次々と獲得して欧州制覇を狙ってきたが、まだその目標は叶っていない。ムバッペが今季限りでクラブを離れるならば、来季からはガラリとチーム編成を見直す必要が出てくる。
ニューカッスル戦でPKを決めたのはムバッペだったが、『ESPN』もムバッペ中心で臨む今季はCL制覇プロジェクト最後のチャンスと捉えている。
「このPSGが実際にチャンピオンズリーグで優勝できるかどうかはまた別の問題だが、ムバッペの契約はシーズンの終わりに満了を迎える予定だ。新たな契約にサインする意向を示していないことから、フリーとなると予想される。2011年の新オーナー就任よりPSGは変貌を遂げてきたが、今季はCLのタイトルを手に入れるための最後の試みのようにも感じられる」
もちろん来季以降もチャンスはあるだろうが、ムバッペ級の実力者はそう簡単に引き抜けるものではない。ムバッペが退団した際には、PSGの破壊力は一段か二段ダウンするだろう。ムバッペ体制で戦える今季は大きな勝負だが、若きエースの力で悲願は叶うか。