昨季より苦戦しているクワラツヘリア photo/Getty Images
ここから巻き返しなるか
セリエAも第25節を迎えており、シーズンの後半戦を戦っている。今シーズンは首位を走るインテルが1試合少ないながらも2位のユヴェントスに9ポイント差をつけており、独走体制に入りつつある。
そんななか、思わぬ苦戦を強いられているのが昨シーズン王者のナポリだ。昨シーズンは、首位を独走し、33年ぶり3度目のスクデットを獲得したが、今季は思うように勝ち点を積み重ねられていない。24試合を終えた時点で9位に位置しており、首位との勝ち点差は27も離れている。
さらにCL出場圏内である4位とも現段階で9ポイント離れている。4位から10位までが9ポイント差となっており、CL出場権争いもナポリは厳しい状況に置かれている。第25節のジェノア戦は終了間際の同点ゴールで勝ち点1をなんとか獲得したが、上位陣と勝ち点差を詰めることはできなかった。
英『Daily Mail』はCL出場権を逃すようなことがあれば、スター選手の数人が移籍を視野に入れる可能性もある、と報じており、3人の選手について取り上げている。
1人目はエースのFWヴィクター・オシムヘンだ。同選手に関しては今シーズン終了後の移籍をナポリ会長も明言している。1億2000~3000万ユーロ(約193億8000万~210億円)という超高額の契約解除条項があるが、PSGやチェルシー、アーセナルなど多くのクラブから関心が寄せられている。
2人目はMFクヴィチャ・クワラツヘリアだ。オシムヘンと共にナポリの攻撃陣の中心であり、昨季はリーグ戦33試合で12ゴール13アシストを記録し、優勝に大きく貢献した。
最後に同メディアが取り上げているのはMFアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサだ。2021年よりナポリでプレイする同選手は、中盤の要の1人だ。ザンボ・アンギサはユヴェントスが熱心に興味を示しており、今冬にもオファーを出している。同選手には4500万ユーロ(約71億5000万円)の契約解除金が設定しているようだが、これはセリエA以外のクラブに有効のようであり、夏には他国からのオファーが来る可能性も考えられる。
夏にはMFピオトル・ジエリンスキがフリーでインテルに行く可能性もあるナポリ。苦戦を強いられている今シーズンだが、ここから巻き返すことができるのか。