インテルを指揮するシモーネ・インザーギ photo/Getty Images
細部までこだわる徹底ぶり
セリエA首位を独走するインテルでは、指揮官シモーネ・インザーギの評価が上がり続けている。先日はアタランタを4-0のスコアで一蹴していて、今のインテルは組織としての完成度が抜群に高い。
伊『Gianluca Di Marzio』によると、インザーギはかなり細部までこだわってチームを作っているという。その特長の1つが今回のアタランタ戦で出ていた。
インテルは54分にPKを獲得したのだが、PKの判定が出るまでVARによる検証が長引いた。その間にインザーギは、左ウイングバックを務めるフェデリコ・ディマルコにペナルティエリア左端に位置するよう指示を出していた。PKを相手GKにストップされた際、そこにボールがこぼれてくる可能性があると分かっていたからだ。
「VARを待っている間、私はディマルコにボックス内に走り込む準備をしておくように伝えていた。そこはウイングバックが飛び込むべきスペースだからだ。1月にヴェローナの選手がPKをストップされた際、その位置からリバウンドに成功していたからね。我々もそれに取り組んできた。常に改善に注力しなければならないのは細かいところなんだ」
インザーギはこのように語っており、実際に今回はラウタロ・マルティネスのPKが相手GKに読まれてストップされてしまった。しかし準備していたディマルコがこぼれ球をきっちりと押し込み、インテルはダメ押しの3点目を手にしている。2-0でリードしていても、細部まで気を抜かないところに現インテルの強さがよく表れている。
また最近は過密スケジュールに合わせて選手をローテーションしているが、それでもチーム力は落ちていない。インザーギはこれにも満足感を示している。
「ローテーションしても、チームの約束事は維持する。7、8人の選手を変えることも可能だし、先発メンバーを選ぶのは難しいね。フル出場でも、たとえ10分だけの出場でも、チームに全てを与えてくれる素晴らしい選手たちに恵まれたのは幸運だよ」
現在のインテルは隙のないチームに仕上がっていて、今のペースならばセリエAとチャンピオンズリーグの2冠も不可能ではないか。
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