レッチェ戦でのデ・ロッシ監督 photo/Getty Images
新しい戦術が上手くはまらなかったと語った
日本時間4月2日に行われたセリエA第30節、ローマはアウェイでレッチェとの一戦に挑んだ。結果はどちらも決定機を逃し続け、歯痒いスコアレスドローに終わった。
ローマは後半開始直後にコーナーキックからMFニコラ・ザレフスキがエリア内で倒され、PK獲得かと思われたが、主審はそれを認めず。ダニエレ・デ・ロッシ監督はその判定に激怒し、試合後のインタビューでは「あれは明らかなPKだ」と主張しつつも、苦戦を強いられたことから「実質、勝ち点2を落としたというよりは勝ち点1を獲得したと思っている」と冷静に答えた。
そしてチームが苦戦した理由を分析し「これまでとは違うことを試してみたが、中央にボールを入れすぎて相手にうまく奪われてしまった。チームに切り替えの能力がなければ、このように苦戦することになる。我々はこれを改善しなければならないし、もっとタフでなければならない。今日の試合内容ではもっとひどいことになっていたかもしれない。すべてが足りなかったし、ビルドアップ中に少し足りない部分もあった」と反省の弁を述べた。調子を上げてきたローマだっただけに、急失速で残念な戦いぶりだった。
来週末に行われるセリエA第31節では、日本人MF鎌田大地が所属する宿敵ラツィオとの戦いが待っている。そしてラツィオと言えば新監督が就任したばかり。ローマと相対するまで、たった2試合しか行わず、準備すべき情報が多いとは言えない。
監督就任から日が浅い両チームなだけに、この一戦の勝敗を予想するのは難しい。さらにローマダービーということもあって、死闘となることは間違いないだろう。試合の行く末に注目したい。