シティが動向を注視するウォートン photo/Getty Images
プレミア5連覇に向けた夏とは思えない静けさが漂っている
フリアン・アルバレスがアトレティコ・マドリード移籍濃厚となっているように放出の噂は盛んに聞こえてくるマンチェスター・シティだが、補強に関しては具体的な話が聞こえてこない。今夏の動きは、昨季ジローナで大活躍したサヴィーニョをトロワから獲得したのみで、残りの約一カ月をシティはどのように過ごすのだろうか。
英『Manchester Evening News』ではサイモン・バコウスキー氏をはじめとした5人の番記者が補強すべき選手の名前を具体的に挙げ、シティの今後を予想している。
まずはサウジアラビア行きの可能性が今夏浮上したエデルソン・モラレスの後任としてポルトのディオゴ・コスタの名前が挙がっている。
24歳と若いGKながらポルトガル代表の正守護神を務める選手で、EURO2024のスロベニア戦で披露した3連続PKストップを覚えている人は多いのではないだろうか。驚異的な反射神経と読みでシュートを次々にセーブし、チームを8強へと導いた。
エデルソンの後任として必須な足元のスキルも高いものを備えており、獲得となればベストな補強といえる。ただ、エデルソンが去ったとしてもシュテファン・オルテガが控えており、移籍金が高額になりそうなコスタ獲得にシティが動くかは微妙なところといえる。
次はニューカッスルのブルーノ・ギマランイス。中盤の守備的なポジションを高いクオリティでこなせる選手で、そのポジションには実質ロドリしかいないシティにとってベストなターゲットだ。しかし、ニューカッスルが設定する移籍金は高額であり、シティはこれを払うつもりがない。クオリティダウンは否めないが、マテオ・コバチッチでそのポジションはカバー可能でき、今夏のプレシーズンマッチではニコ・オライリーという新星が現れた。幸いロドリは怪我の少ない選手であり、今季も彼に頼り続けることになりそうだ。
3人目はクリスタル・パレスのアダム・ウォートン。
最後はダニ・オルモだが、バルセロナ行きが濃厚となっている。攻撃的なポジションを複数こなすユーティリティ性にはシティっぽさを感じたが、スカイブルーのユニフォームに袖を通すことはなさそうだ。
ここでは挙げられていないが、アルバレスの後任はどうなるのだろうか。CFの補強の噂は現時点ではなく、補強が進まなければアーリング・ハーランド不在時のオプションはフィル・フォーデンらの偽9番となるのだろうか。アルバレスに続いてリーベル・プレートからクラウディオ・エチェベリを獲得しており、同じく南米ルートでまた優秀な選手を補強する可能性も考えられる。