スウェーデン国内で長く仕事をしてきたテリン photo/Getty Images
スウェーデンから名将誕生となるか
スコットランドの絶対王者セルティックのライバルといえば、常に国内タイトルを争ってきたレンジャーズだ。しかし、今季は少し異なる。
今季のスコットランド国内リーグではセルティックが無傷の7連勝スタートを切っているが、同じく7連勝スタートを切ったのはアバディーンだ。昨季は全体9位に沈んでいたクラブだけに、このスタートはサプライズだ。
アバディーンを変えたのは、今夏よりチームを指揮するスウェーデン人指揮官のジミー・テリンだ。46歳のテリンはスウェーデン国内で長く仕事をしてきた人物で、まずは2014年からヨンショーピング・ソードラ、その後2018年から同じくスウェーデンのエルフスボリで経験を積んできた。
優勝こそ届かなかったが、テリンはエルフスボリで2度国内リーグ2位に入っている。スウェーデン国内での10年にわたる指導者生活を経て、今夏に初の国外挑戦となるアバディーンにやってきたのだ。
そこでの成績は見事で、国内カップ戦を含め13戦全勝のスタートだ。英『BBC』によると、かつてレンジャーズでプレイし、現在はヨーテボリのアシスタントマネージャーを務めるヨアヒム・ビョルクランドはテリンにスウェーデンを代表する名将になってほしいと期待をかける。
「彼はエルフスボリでしっかりと成績を残してきたし、アバディーンでも成功できると思う。スウェーデン人指揮官で成功している人はあまり多くない。彼が上手くやれば、国外でチャレンジしてみたいと考える人たちの助けとなるだろう」
さらに『Gothenburg Post』のジョエル・ベセリング記者も「スヴェン・ゴラン・エリクソンはスウェーデンにとって最高の指揮官であり、我々は常に新しいスヴェンを探そうとしてきた。彼はビッグクラブやイングランド代表を指揮してきた人だからね。
絶対王者セルティックに喰らいつくのは簡単ではないが、アバディーンはどこまでついていけるのか。今季開幕直後のインパクトは抜群で、テリンの挑戦に注目が集まっている。