UFC史上2人目のジョージア人世界王者のドバリシビリ photo/Getty Images
粘り強さが持ち味の王者
朝倉海の練習相手を務めたメラブ・ドバリシビリが、UFC世界バンタム級タイトルマッチで初防衛に成功した。
対戦相手のウマル・ヌルマゴメドフはダゲスタン共和国出身の29歳。
1Rと2Rは互いに大きな差はなく、挑戦者ヌルマゴメドフのジャブがドバリシビリの顔面を捉えれば、王者が強烈なパンチを繰り出して相手にプレッシャーを与える一進一退の状況で進む。
3Rも状況に変化が見えない中、ヌルマドメドフのペースが落ちたのか、王者の底知れぬスタミナが発揮されたのか、徐々にドバリシビリの勢いが勝ると、4R、5Rとも王者が一気にペースを握り、攻撃回数やヒット数で挑戦者を圧倒。判定は3−0で王者に軍配が上がった。
ドバリシビリは試合後のインタビューで「皆さんはご存知でしょう。私が常にトレーニングしていることはご存知でしょう。私はマシンなのです」と人並外れたスタミナに言及。続けて勝利の喜びをこう語った。
「足に大きな切り傷があり、感染症も患っていますが、UFCが私を必要としていることは分かっていました。UFCは私にすべてを与えてくれました。今日は調子が良かったのですが、しっかり準備しなければなりませんでした。足に感染症があり、腰も痛めていました。
34歳の王者はこれで12連勝を飾った。UFCデビューで2連敗した時、誰がここまでの活躍を予想したことだろう。今後も底つきぬスタミナで相手を圧倒する戦いに期待したい。