ピッチを見つめるアモリム監督 photo/Getty Images
これまでの反動がようやく
エリック・テン・ハーグ政権でシーズンをスタートさせるも序盤から不調を抜け出せないマンチェスター・ユナイテッドはシーズン途中で監督の交代を決断した。そこでやってきたのがスポルティングCPのルベン・アモリムで、指揮2試合目となるFKボデ/グリムト戦でさっそく白星を挙げ、復調を期待させる門出となった。
しかし、その後は白星と黒星を繰り返し、プレミアリーグでは未だ13位とボトムハーフを抜け出せておらず、トップ4まで「14」の勝ち点差がある状態だ。
そんなユナイテッドは夏の移籍市場で大きく動いた反動があるのか、冬の移籍市場では1月下旬となった現時点で誰も獲得しておらず、『Manchester Evening News』によると、アモリム監督はクラブのそんな消極的な姿勢に不満を抱いているという。
同メディアによると、ユナイテッドの上層部はアモリム監督に対し、新たな選手を獲得するには現戦力を売却しなければならないと伝えたようだ。
『The Athletic』によると、ユナイテッドはPSR(プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則)を遵守するため、アレハンドロ・ガルナチョとコビー・メイヌーの売却を検討しており、すでにガルナチョに関してはナポリとチェルシーから関心が寄せられている。
ユナイテッドはレッチェのパトリック・ドルグ獲得に近づいているといわれており、前述したガルナチョ放出の目処が立ったのだろうか。
アモリム監督がスポルティングからユナイテッドに加入した際には、スウェーデン代表のヴィクトル・ギェケレシュを連れてくるのではないかとの噂が盛んに報じられていたが、PSRの問題もあってそんな余裕はなく、アモリム監督は限られた戦力でこの状況を打開する、極めて困難なミッションを成功させなければならなくなった。