マンCは大苦戦を強いられながらもプレイオフへ photo/Getty Images
グループステージ制よりも面白いゲームが多かったか
今季よりチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグは従来の4チーム1組のグループステージ制を廃止し、リーグフェーズ制を採用している。そのリーグフェーズ全8節が終了したが、新レギュレーションのCLをサッカーファンはどう見ただろうか。
昨季までのグループステージに比べ、リーグフェーズ制は試合数が2つ多い。この後行われる決勝トーナメント・プレイオフの2試合も含めれば、さらにゲームが増えることになる。選手の負担が重くなるとの意見もあるだろう。
しかし英『FourFourTwo』のマーク・ホワイト記者は、昨季よりもかなり面白い戦いが増えたと新レギュレーションに満足感を示している。これまでのグループステージ制にはマンネリ感もあり、レギュレーションを大きく変える必要があったとの主張だ。
「CLをなぜリーグ戦の形式で行わないのか。この疑問は常にあった。昨季までのCLでは、もう我々に感動は起きない。全て同じパターンを辿り、何の危険もなかったからだ。グループステージは強豪2チーム、格下2チームに別れ、強豪同士が1位と2位を争うだけだ」
「現在の制度では毎週ビッグマッチがあり、しかもその対決は1度限りで再戦はない。さらに興味深かったのは、アストン・ヴィラやブレストといったチームが好成績を残したのに対し、ライプツィヒ、マンチェスター・シティ、レアル・マドリードといったクラブが予想外の苦戦を強いられたことだ。新しいレギュレーションにより、彼らの不調ぶりが際立ったのだ。
これまでのグループステージ制では死の組と呼ばれるグループが1つか2つは生まれていたが、それ以外は無難なグループが多かったのも事実。強豪同士のカードは引き分けでもOKとの考えもあったかもしれない。そうした考えがマンネリ感を生んでいたとすれば、今回のリーグフェーズ制は採用した意味があったと言える。
同記者は今後のワールドカップでも採用してもいいとの考えのようだが、リーグフェーズ制はサッカー界のスタンダードになっていくか。