選手の健康状態は軽視されている photo/Getty Images
来季も負傷者が多く出るだろう
過去には日本での開催もあったクラブW杯はFIFAが主催する大会で、今年2025年はアメリカでの開催が予定されている。今大会から新フォーマットが導入され、全32チームがタイトルをかけて争うことになる。
これまでは6大陸王者+開催国代表の計7チームで大会を行っていたが、一気に25チームが追加される大きな大会となった。開幕は6月15日、決勝は7月13日に予定されており、全日程を消化するまで1か月ほどかかることになる。
『INDEPENDENT』によると、今回のクラブW杯にはプレミアリーグからマンチェスター・シティとチェルシーの2クラブが参加することになっているが、もし決勝まで進むことになれば、来季のプレミア開幕までそのチームは33日間しか休むことができないようだ。もちろんここにプレシーズンマッチの予定は含まれておらず、プレシーズンに参加することになれば、1か月も休むことなく、次のシーズンをスタートさせなければならない。
もし、シティかチェルシーがクラブW杯決勝まで進めば、疲労から次のシーズンに影響を及ぼすことはほぼ確定といえるが、プレミアリーグの最高責任者であるトニー・スコールズ氏はクラブW杯の開催が日程をより過密にしたとしてもプレミアの開催を遅らせることはできないと発言した。
「我々はFIFAによってこの状況を押し付けられた。我々が同意しない大会を押し付けられ、なぜ我々が日程を調整しなければならないのか」
「(日程の変更については検討したが)単純にそれをする余裕がない。現時点でカレンダーは極限まで詰め込まれており、シーズン開始を遅らせることはできない」
より過密日程になることで懸念されるのは選手たちの健康状態だろう。ただでさえ今季も各チームで負傷者が続出しており、シティのロドリは「選手のストライキは近いと思う」と、試合を増やし続ける運営人に対し、警鐘を鳴らしていた。