現状のユナイテッドにはブルーノ・フェルナンデスが複数人必要だ photo/Getty Images
どちらか一方の仕事を任せられる選手がいれば
プレミアリーグ第27節でイプスウィッチに勝利したマンチェスター・ユナイテッド。リーグ戦での白星は第23節フラム戦以来となった。
このイプスウィッチ戦でユナイテッドは3ゴールを奪ったが、そのすべての得点にブルーノ・フェルナンデスがかかわっている。サム・モーシーのOGを誘発したのはブルーノの左サイドからのセットプレイのキックであり、同点弾、逆転弾もポルトガル代表MFのキックから攻撃が始まっている。
『The Athletic』によると、このイプスウィッチ戦だけでなく、エヴァートン戦、レスター戦で生まれた計6ゴールはブルーノがセットプレイのキッカーを務めた攻撃から得点が生まれているようだ(レスター戦の2点目から)。
ブルーノはスポルディングCPから加入して以来、チームの攻撃の中心であり、ユナイテッドでのデビュー戦からプレミアで48アシストを記録している。この間に同選手よりも多くのアシストを記録したのはリヴァプールのモハメド・サラーとマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネの2人のみであり、ブルーノの攻撃性能の高さが光っている。
しかし、それを以てしてでもユナイテッドを復調させるには至っておらず、それはチームで任されている役割の多さが原因だと同メディアは指摘している。
「我々はもっとボールを保持する必要がある。今日は序盤に先制点を許したあと、落ち着いてボールをコントロールすることができた。その中でブルーノは本当に重要な存在だった。時にはブルーノを高い位置に置いてゴールに近づける必要があるが、時にはブルーノにビルドアップを助けてもらわなければならない」
イプスウィッチ戦後にルベン・アモリム監督はコメントを残しており、そこではブルーノの重要性と任されているチーム内での役割の多さに触れている。彼がピッチ上の多くの局面に顔を出さなければ攻撃が前進せずゴール前では創造性が発揮されない状態が続いており、ブルーノがどちらかの役割を任された際に、もう一方の仕事をこなせる選手が必要になる。
この問題を今後の補強で解決するのか、はたまたアモリム監督のアイデアで解決するのか、今後の動きに注目したい。