バレンシアで結果を残すウマル・サディク photo/Getty Images
ソシエダでは大失敗に終わった男がキーマンへ
サッカー選手のキャリアとは分からないものだ。レアル・ソシエダで近年のワースト補強候補とまで言われた男が新天地で結果を出している。
今冬にソシエダからレンタル移籍したバレンシアにて、早くも4ゴールを記録しているFWウマル・サディクだ。
ソシエダ時代のサディクが最悪の状態にあったことは、ソシエダのゲームを見ていた人なら理解しているだろう。久保建英らのチャンスボールを決め切ることができず、ソシエダでは50試合の出場で4ゴールの成績に終わった。ソシエダが獲得に2000万ユーロを費やしていたことを含め、ソシエダの歴史に残る失敗補強となってしまった。
しかし、サディクは今冬にレンタル移籍したバレンシアで早くも4ゴールをゲット。2日に行われたラ・リーガ第26節・オサスナ戦では、華麗な左足ヒールシュートを含む2ゴールを挙げてチームに勝ち点1をもたらしている。あの左足ヒールショットが狙ってのプレイなのかは分からないが、今節のラ・リーガを代表するビューティフルゴールとなったのは確かだ。
スペイン『SPORT』は「サディクは予測不能。最悪の彼とベストな彼が存在している」とバレンシアでのスタートダッシュに驚いている。ソシエダで50戦4ゴールだった男が、バレンシアではたった9試合で同じ4ゴールを決めるのだから面白い。
バレンシアはリーグで残留争いに巻き込まれており、現在はまだ降格圏の18位に位置している。サディクの2ゴールでオサスナ相手に勝ち点1を拾ったのは大きな成果だが、果たしてサディクはバレンシアを残留へ導くキーマンとなるのか。