ヴィニシウスとロドリゴ Photo/Getty Images
ヴィニシウスには天文学的オファーも?
昨夏フランス代表FWキリアン・ムバッペが待望の加入を果たしたレアル・マドリードだが、同選手の加入はカルロ・アンチェロッティ監督に難しい問題をもたらした。スター選手たちの共存だ。
かつての銀河系軍団に劣らぬほどの陣容を手に入れたレアルだったが、ムバッペをどう使うか、選手たちをどう配置するのか、そして誰を外すべきなのかという問題に常に悩まされることになった。
ジュード・ベリンガムをサイド起用したり、ムバッペとヴィニシウス・ジュニオールを2トップにしてみたりと、アンチェロッティ監督は試行錯誤しながら、どうにかうまくやっている。このあたりは稀代のマネージャーとしてのアンチェロッティの手腕が発揮されているとも言えるが、『SPORT』は彼らがともにプレイすることが、少なくとも一貫して素晴らしいサッカーになっているわけではないと指摘した。また、現段階では何も問題は起きていないが、世界最高の選手としての彼らのエゴが、レアルがチームとしてまとまることを難しくするかもしれないとも指摘されている。
特に悩ましいのはヴィニシウスとロドリゴだ。どちらも基本的には左のウインガー。ロドリゴは右でプレイすることも多いが、やはり左でプレイしたときに最大の決定力を発揮する。同紙は来季にどちらかを売ることになるかもしれないと報じた。ロドリゴは常にスタメンで出場することを求めているが、レアルでは難しい。今季はリーグ戦5試合が途中出場だ。プレミアリーグのクラブからの関心は継続的に報じられている。
一方ヴィニシウスは2027年夏までの契約となっているが、契約更新を望んでおり、新たな契約ではムバッペと同程度の扱いを望んでいるという報道もある。
年間2000万ユーロにも及ぶ大幅な昇給を求めているようだ。そして、長い間ヴィニシウスに関心を示してきたサウジアラビアのクラブが、天文学的なオファーを準備しているとも報じられた。その額は、サッカー史上最大となる10億ユーロにも及ぶという。
『SPORT』は、今のレアルではあらゆることがムバッペとベリンガムを中心に回っており、ロドリゴとヴィニシウスがこれを受け入れるかどうかがわからず、どちらかがレアルを去ることになるかもしれないと報じている。それはレアルのスター共存問題を解決してくれるのかもしれないが、果たしてどちらかがチームを去るのだろうか。
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