イングランド代表監督に就任したトゥヘル photo/Getty Images
サイドバック、ベリンガムの動きには違いが見えた
21日にトーマス・トゥヘル体制の初陣として2026ワールドカップ欧州予選でアルバニア代表と対戦したイングランド代表。徹底的に守りを固めるアルバニアを崩すことに苦労したところもあるが、イングランドはトゥヘルの初陣を2-0の勝利で飾った。
やや堅いゲームにはなったが、ポジティブなところもあった。英『Independent』は、ガレス・サウスゲイト前体制よりも攻撃的なアクションが見られたと評価する。
先制点は左サイドバックで先発したアーセナル所属のマイルズ・ルイス・スケリーが決めたが、サイドバックの動きもサウスゲイト体制とは違いがあった。同メディアもその変化を次のように評価する。
「イングランドのプレイで注目すべき点としては、攻撃面でいくつか素晴らしい動きがあったところだ。サウスゲイト体制時のオートマチックな動きではなく、もう少し躍動感があったように見えた。特にサイドでは変化があり、スケリーのゴールもそこから生まれている」
「さらにハリー・ケインの動きにより、ゴールに近い位置でプレイするベリンガムを自由にすることも可能にした。ベリンガムはトゥヘルが話していた8番や10番の役割に加え、時には最前線まで顔を出していた」
サウスゲイト体制ではポジションが固定されているところもあったが、トゥヘル体制では流動性も見られた。特にベリンガムが高い位置でプレイ出来ていたのはポジティブな点だろう。
2026ワールドカップへ準備期間が多いわけではないが、トゥヘルはどこまで完成度を高められるのか。ひとまずアルバニア戦では勝利を収めることができ、ポジティブな動き出しもあった。初陣としては悪くない結果と言えよう。