チェルシーのコール・パーマー photo/Getty Images
後釜探しは困難を極めるだろう
ベルギー代表のケビン・デ・ブライネがマンチェスター・シティ退団を発表した。
契約は今季限りとなっており、延長も噂されたが、最終的に新契約は結ばず、マンチェスターを離れることになる。
デ・ブライネは2015年からシティでプレイしており、この10年間チームに司令塔として攻撃を支えてきた。アタッキングサードを攻略するアイデアとそれを実行できるフィジカル、高精度のパスが彼の武器だったが、近年は怪我に悩まされ、フィジカルで相手を圧倒できることが少なくなってしまった。
シティはデ・ブライネの後任としてレヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツ獲得を目指しているが、現状では障壁が多い。そもそもレヴァークーゼンはヴィルツの放出に消極的で、新たな契約を結ぼうとしている。さらにヴィルツを狙うクラブは多く、バイエルンやレアル・マドリードと争わなければならない。
『Manchester Evening News』では現在チェルシーでプレイするコール・パーマーの復帰を期待する声が大きくなっていると報じている。
パーマーはシティアカデミー出身の選手で、2020年にトップチームデビューを飾ったが、シティでは思うように出番を与えられず、チェルシーに移籍している。その後の活躍は素晴らしく、クラブ、代表で絶対的な地位を築いている。
パーマーのアイデアとそれを実行できるスキルの高さはデ・ブライネの後継者にふさわしいものだ。しかし、シティはパーマーを放出しており、同メディアによると、契約には買戻し条項といったシティが有利になるものは存在しないという。そのため獲得したければ、他のクラブと同様にチェルシーにオファーを提出しなければならない。
ただ、チェルシーがCL出場権を逃した場合、パーマーだけでなく多くの選手に退団できる条項が存在するようで、チェルシーの今季の順位次第では獲得も望めるか。