大橋会長が帰国しカルデナス戦の裏話を明かす 「後頭部でも打っ...の画像はこちら >>

誕生日プレゼントを井上に渡す大橋会長 (写真:本人インスタグラムより)

それでも倒しに行く井上を称賛

スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が所属する大橋ボクシングジムの大橋秀行会長が、ラモン・カルデナス戦から一夜明け、帰国した。

大橋会長は、報道陣の囲み取材に応じ、カルデナス戦に関する質問に答える中で、圧巻のTKO勝利を飾った裏で行われていたセコンドとの意外なやり取りを明かした。



そのやり取りというのが、ダウンした2回を終えた後のインターバルでのこと。大橋会長は「周りは判定勝ちでいいからと言っていたけど」と、セコンドが判定勝利を狙う戦法へ切り替えるよう助言を行っていたことを明かすと「それでも本人は倒しにかかっている。でもそこが魅力。倒しにいくからこそ軽量級で史上最高額のファイトマネーがもらえる選手になっているし、P4Pランキングでも1位2位を争える」と称えた。

大橋会長が語った通り、井上は3回以降はいつもと変わらず積極的に打ち合いを挑み、7回にはその攻勢の結果、ダメージの蓄積によってダウンを奪い返した。そして8回にはラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。

ただダウンシーンについては、大橋会長も肝を冷やしたようだ。「ものすごいもらいかたをした。倒れて後頭部でも打ってたら効いちゃっていたかも」と回想。ただその後は立て直したように、ダメージもなかったことも指摘し「もらったのは2回のあの一発だけ。顔もきれいで腫れていない」と試合後の井上の写真を報道陣に公開して証明する一幕もあった。

井上の次戦は9月14日にWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフと団体内統一戦に臨む。
そのアフマダリエフは井上と対戦する前に、5月30日に一試合を行う。そのことについて大橋会長は「知っているが注目はしていない」と語り、9月までは調整する時間が十分あるとして、井上がいつもと変わらずコンディションを仕上げられることを約束した。

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