カンファレンスリーグ決勝進出を決めたチェルシー photo/Getty Images
このまま優勝できれば言うことなし
本来はチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで戦っておくべきチームではあるのだが、昨季プレミアリーグで6位に終わったチェルシーは今季UEFAカンファレンスリーグの方に回っている。
カンファレンスリーグでは格下との対戦がほとんどではあったが、チェルシーは準決勝でユールゴーデンを2戦合計5-1で撃破し、前評判通りファイナルへ駒を進めてきた。
英『Standard』は今季のチェルシーにとってカンファレンスリーグは悪くない大会になっていると取り上げているが、それはファイナル進出に加えて若手にチャンスを与える場として活用できているからだ。
準決勝のユールゴーデン戦も1stレグを4-1で制していたこともあり、ホームでの2ndレグでは若手を多く起用している。サイドバックでは19歳のジョシュ・アチャンポン、2列目では16歳のMFレジー・ウォルシュ、前線では19歳のFWタイリーク・ジョージが先発に抜擢されており、途中からは17歳のDFジェネシス・アントウィ、同じく17歳のFWシム・ミューカが出場している。
今季のチェルシーはカンファレンスリーグで大幅なローテーションを続けており、若手がトップチームで経験を積めたのは1つの収穫と言える。そして予定通りファイナル進出となり、チェルシーにとって理想的な流れだ。
残すはレアル・ベティスとの決勝のみ。ここはフルメンバーでタイトルを狙いにいくべきで、指揮官エンツォ・マレスカも「カンファレンスリーグ制覇は、チェルシーが復活したことを示すものになる」と口にしている。UEFA第3のコンペティションではあるが、それでもカンファレンスリーグ制覇は自信となるはずだ。