松井氏は日本野球史に残るスラッガー photo/Getty Images
次回使用の言及も
巨人やニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、日米通算507本塁打の記録を残した松井秀喜氏が5月10日、東京都大田区で小学生向けの野球教室を開催した。参加した34人の子どもたちの打撃投手を務めるなど指導にあたった。
その松井氏は現在50歳。自身のフリー打撃でバッティングを披露する一幕も。そこでは見事に柵越えの当たりを披露。松井氏はホームランを子どもたちに見せられたことに対し「最近、飛距離が出ないことを実感している。いつまで打てるだろう、という中で、打てたのでよかった」と笑顔を見せた。
また松井氏は現役時代に魚雷バットがあったらとの質問に「自分が普段、意識していることと、バットのコンセプトは合ってない。基本的に使わないと思う」と述べた。
その理由については「基本的に遠心力がある方が飛ぶ」と語り、魚雷バットは通常のバットより手前に重心があることから「遠心力なくなっている」と指摘した。
現役時代、松井氏はパワーもさることながらバットの遠心力を利用してホームランを量産した。魚雷バットでは操作性は向上するかもしれないが、同じような感覚でスイングすると狂いが生じ、調子を落としてしまう可能性がある。魚雷バットでホームランを量産するためには、新たなスイングを体得する必要があるのだろう。
ただ試合での使用に否定的ではあるものの「どんな感覚なんだろうと、気にはなる」と関心を示す場面も。
もしかしたら今後、松井氏が魚雷バットを握ってバッティングを披露する姿が見られるかもしれない。その際はどのような打球を飛ばすのか注目だ。