バイエルンのレロイ・サネ photo/Getty Images
今年6月末で契約満了
バイエルン・ミュンヘン所属のドイツ代表MFレロイ・サネの去就は依然として不透明なままとなっている。クラブとの契約は今年6月末までであるにも関わらず未だに契約延長の発表はなく、このまま行けば今年夏に契約満了で退団となる。
こうした中、ドイツ紙『Bild』によれば、サネは数日前にバイエルンから提示された最新の契約延長オファーを拒否したという。また、バイエルンは今後もサネとの交渉を継続する意思があるものの、オファーの中身をさらに上積みするつもりはないようだとも同紙は伝えている。
ここまで交渉が難航している原因は、バイエルンの財政事情にある。同クラブは今年に入ってからアルフォンソ・デイヴィス、ジャマル・ムシアラと給与の大幅アップなど破格の条件で新たに長期契約を結び直した。加えて、今年夏にドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)の獲得も検討していて、その際に莫大な移籍金が必要となることから人件費の削減は喫緊の課題であり、サネに対しても給与の減額を要求している。このことにサネが納得していないため、交渉は成立の目途が立っていない。
サネが代理人のピニ・ザハビ氏と新たなエージェント契約を結んだことも交渉を難しくしている。過去にはダビド・アラバ(現レアル・マドリード)やロベルト・レヴァンドフスキ(現バルセロナ)の代理人も務めて交渉では一歩も引かなかったザハビ氏は、バイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長が『ピラニア』と呼ぶ人物。今度の交渉でも簡単に要求を引き下げることはないだろう。
仮にこのまま契約がまとまらなかった場合、サネは今年夏に移籍金の発生しないフリー移籍で他のクラブに行くことになる。チェルシーやアーセナルがサネの動向を注視していることから、フリー移籍の際の行き先としてプレミアリーグが有力視されている。
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