FA杯を制したクリスタル・パレス photo/Getty Images
来季のプレミアを盛り上げる一角に
17日にFA杯・決勝でマンチェスター・シティを撃破し、トロフィーを掲げたクリスタル・パレス。近年のプレミアリーグではボーンマスやノッティンガム・フォレストといった中堅クラブの躍動が目立つが、オリヴァー・グラスナー率いるクリスタル・パレスもその1つと言えよう。
英『Daily Mail』が評価するのは、クリスタル・パレスが続けてきた効果的な補強だ。
例えば決勝でも右サイドを上下動して勝利に貢献したダニエル・ムニョスは、昨年1月に850万ポンドで獲得された選手だ。同じく昨年の冬にはブラックバーンから2300万ポンドで21歳のMFアダム・ウォートンを獲得したが、今や市場価値はその時の3倍はあると考えられている。今後ビッグクラブへステップアップする場合、クリスタル・パレスは大きな利益を得ることになるだろう。
前線で体を張る大型FWジャン・フィリップ・マテタ(1500万ポンド)、決勝ゴールを決めたMFエベレチ・エゼ(1600万ポンド)と現代の市場では安価な移籍金で獲得されており、同メディアにて解説を務めるダニー・マーフィー氏は「グラスナーは成功を掴むために大金を使う必要はないことを証明した」と評価している。決勝で奮闘したMF鎌田大地もフリーでの獲得だ。
こうした補強策で成功を掴んでいるプレミアのクラブはクリスタル・パレスだけでなく、ブライトンなど目利きの優れたクラブが多い。他リーグのクラブより資金力があるのは確かだが、決してお金にモノを言わせた補強ばかりではない。
クリスタル・パレスもこの路線を継続できれば、今後もビッグクラブを脅かす存在であり続けるだろう。

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