プロキャリア初黒星を喫した西田 (写真:本人インスタグラムより)
6回終了時に棄権
6月8日に行われたプロボクシングWBC・IBF世界バンタム級王座統一戦から一夜明け、WBC王者・中谷潤人に6回TKO負けを喫した西田凌佑が会見に出席した。
この試合、中谷のスピードとパワーに屈した西田は、序盤から防戦一方となった。
西田は試合後に病院へ直行し、この日は右肩にはギブス、右まぶたの腫れを隠すサングラスをかけて登場。対峙した中谷については「勝つという気持ちが本当に強い選手だなと思った。自分よりもそこが上回っていたのかなと思う。もう本当にシンプルに悔しい」と語った。
また西田は、その右肩脱臼が3回に起こり、右まぶたが腫れるきっかけとなったのも、同じ回の偶然のバッティングだったと明かすと「完敗やと思う。肩をやられるのも中谷潤人選手の強さだから、何も言い訳はない」と述べた。その右肩のケガについては、病院で右肩関節脱臼と腱板(けんばん)損傷と診断された。
そして試合内容を振り返ると、中谷が1回から猛攻を仕掛けてきたことは「出てくることはわかっていた」と想定しながらも「ちょっとのまれた。序盤だったので自分も警戒し、見過ぎていた」と分析。また自身の戦術に話題が及ぶと「ロングの距離は中谷選手も強くて、1番パンチが乗ると思ったので、勝つために距離をつぶして戦うと決めていた」と選択に間違いがなかったことを強調した。
今後について西田は「まだケガがどんなものか、わからないので、目の腫れもひいて、目がどれぐらい見えるのか。