マイアミでプレイするメッシ photo/Getty Images
アルゼンチン側はCWCでのパフォーマンスをどう見たか
チーム全体の戦力差があるため仕方ないが、インテル・マイアミはクラブワールドカップ・ベスト16でパリ・サンジェルマンに0-4の大差で敗れた。
マイアミもMLSの中では強豪に位置付けられるが、やはりPSGのような欧州トップチームとは差がある。
しかしそんな中でも、マイアミFWリオネル・メッシは何度か観衆を唸らせるプレイを見せていた。なかなかボールに触れない展開が続いたものの、前を向いた時のクオリティはさすがだ。
気になるのは、38歳を迎えたメッシが来年のワールドカップでアルゼンチン代表を連覇へ導けるかどうかだ。アルゼンチンはメッシを中心に2022ワールドカップ・カタール大会を制したが、この4年の間にメッシは欧州を離れ、プレイの拠点をアメリカ・MLSに移した。MLSのレベルが欧州5大リーグより劣っているのは明らかで、MLSでのプレイだけではメッシがトップコンディションを維持出来ているのか分かりにくいところがあった。
それが今回のCWCでは久々に欧州トップクラブと対戦することになり、『ESPN』は今回のメッシのパフォーマンスがアルゼンチン代表にとって1つのヒントになると注目している。
「カタール大会から2年半が経ち、メッシがトップコンディションを継続するのは難しい。しかしCWCはメッシが依然として試合の流れに影響を与える力を持っていることを証明した。ポジションを下げて試合のリズムを作り、突発的なスピードアップで相手ゴールへ迫り、そしてフリーキックまで決めた。アルゼンチン代表監督リオネル・スカローニが次回のワールドカップでメッシを活かす術を見つける可能性は十分にある」
メッシを起用する場合、今のマイアミと同様にチームメイトがメッシのために走り回るスタイルしかないだろう。38歳のメッシに運動量は期待できず、どうしてもメッシ中心のチームになる。