年内世界王者を目指した健文(写真:本人インスタグラムより)
最後まで劣勢を覆せず完敗
「天才ボクサー」と期待されつつも、タクシー強盗などで2度の収監。合計11年の刑務所暮らしからプロボクサーとして復帰した健文トーレスが、同級暫定王者デビット・ヒメネス(33=コスタリカ)とキルギス共和国で、対戦。
WBA世界スーパーフライ級10位の健文は、6月の試合決定時には「必ず勝ちます。年内にベルトを巻いて最高の瞬間をみなさまに届けられるように努力したい」と語ったが、その夢は叶わなかった。
健文は序盤の2回に、ヒメネスの左フックでバランスを崩し尻もちをつき、ダウンを奪われてしまう。4回にはバッティングで左目の上をカットするアクシデントに見舞われ、劣勢に立たされてしまう。それでも健文は意地を見せ、カウンターの鋭い左フックをボディーに見舞うなど暫定王者を上回る瞬間もあった。
しかし後半になると打ち合いで押し込まれ、ついに11回には左ジャブから強烈な左ボディーを食らい、思わずダウン。そのまま立ち上がれず、KO負けとなった。