ポルトを指揮するファリオーリ photo/Getty Images
昨季はアヤックスで悔しい思いも味わったが……
昨季はアヤックスにて土壇場でエールディヴィジ制覇を逃してしまい、世紀の逆転劇を許したことばかりが話題を呼んだ36歳の青年指揮官フランチェスコ・ファリオーリ。
しかしアヤックスを優勝まであと一歩のところまで押し上げた手腕は評価されるべきで、ファリオーリは現在要注目のイタリア人指揮官なのだ。
そんなファリオーリは、今季よりポルトガルの名門FCポルトの指揮官に就任している。ここまでは開幕5連勝と最高のスタートを切り、国内リーグで首位に立っている。ポルトは国内を代表する名門ではあるが、近年はヴィクトル・ギェケレシュのいたスポルティングCPに連覇を許していた。ポルトが最後にリーグを制したのは2021-22シーズンのことだ。
ファリオーリにはリーグタイトル奪還が求められていて、ここまでのスタートは上々だ。PSVからベテランFWルーク・デ・ヨング、アーセナルからレンタルでDFヤクブ・キヴィオル、サウジアラビアのアル・アハリからスペイン人MFガブリ・ベイガ、今夏2000万ユーロもの移籍金でコペンハーゲンから獲得したデンマーク期待の19歳MFヴィクトル・フロホルトなど今夏の市場での補強も印象的で、今季のポルトは一味違うか。
ポルトガル『A Bola』はファリオーリの手腕を称賛していて、ポルトガル1部制覇となればファリオーリの評価は急上昇するに違いない。
「ポルトは5連勝した唯一のチームであり、期待のフロホルトらを軸にエネルギッシュなサッカーでサポーターを魅了し、スペクタクルを生み出している。サポーターが楽観的になるのは当然であり、優れたプロジェクトは真に優れた指揮官の存在があってこそ実現するのだということを改めて証明している」
まだ始まったばかりだが、ライバルのスポルティングCPからはギェケレシュも抜けた。これはチャンスであり、もう1つの名門ベンフィカと合わせて今季のポルトガル1部リーグは荒れそうだ。