ナポリで輝くマクトミネイ photo/Getty Images
アカデミー時代のコーチが明かす
マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで育ち、現役時代はユナイテッドプレイ、引退後は同クラブでコーチも務めたニッキー・バット氏はナポリで活躍するMFスコット・マクトミネイ(28)について言及した。
マクトミネイはバット氏同様にユナイテッドの下部組織で育ち、その後トップチームデビュー。
加入1年目からセリエA34試合で12ゴール6アシストを記録し、スクデット獲得に大きく貢献。セリエA公式の年間最優秀選手に選出されるなど、新天地で圧巻の活躍を見せている。
そんなマクトミネイをユナイテッドは手放すべきではなかったという声も多いが、バット氏も同様の意見だという。またアカデミー時代のマクトミネイを指導していたバット氏は「スコットは素晴らしい人間だ。本当にいい奴なんだ」と語り、同選手がもつ武器についても明かした。
「彼は苦労したんだ。彼は成長過程で多くの問題を抱え、多くの怪我をした。昔は、彼は小さくて細かった。しかし彼の最大の強みは、その強い意志だった。彼の決意と情熱は誰も疑う余地がない」
「スコットなら真っ先にこう言うだろうな、『自分は地球上で最も才能に恵まれたサッカー選手じゃなかった』って。実際そうだったし、ロイ・キーンもそうじゃなかった。
「そしてスコットはまさにそれを成し遂げた。スコットはマンチェスター・ユナイテッドを去る失望を味わった。彼を手放すのは間違っていたと思う。なぜなら彼はマンチェスター・ユナイテッドのファンであり、マンチェスター・ユナイテッドファンの家系に生まれた男なのだ。だから皆さんのためなら壁を突き破ってでも駆け抜けるだろうからね」(英『Sky Sports』より)
「失って初めてその価値に気づくものだ」とかつての教え子がユナイテッドを離れたことを惜しんだバット氏だが、同時にナポリへ行ったからこそ今の成功があることも理解しているという。
「彼は今やナポリの神様だ。現地に行けば壁一面に彼の写真が貼られている。素晴らしいことだ。彼はそれを全て自力で勝ち取った。努力を重ね、苦労し、挫折も経験した。それでも今や一流選手だ。もし残留していたら、成長が止まり、上達しなかったかもしれない」
CLマンチェスター・シティ戦でマンチェスターに再び帰ってくるマクトミネイ。