藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。7月19日(土)の放送は、サッカー日本代表の中村敬斗(なかむら・けいと)選手へのインタビューの模様をお届けしました。


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(左から)中村敬斗選手、高見侑里



2000年生まれ、千葉県出身の中村選手は、高校時代にガンバ大阪とプロ契約を結び、17歳でJ1デビュー。2019年からオランダ、ベルギー、オーストリアのクラブを渡り歩き、2023年にはフランスのスタッド・ランスへ移籍。また、日本代表としても2023年3月の初選出以降、国際Aマッチ出場18試合で8得点を記録する活躍を見せています。

◆スタッド・ランス入りを決意した理由

高見:中村選手は2023年からリーグ・アン(フランス1部リーグ)のスタッド・ランスでプレーされています。チーム選びは順調でしたか?

中村:そうですね。オーストリアからフランスに来るときにいくつか選択肢があったなかでスタッド・ランスに入りました。今は(2部のリーグ・ドゥに)降格してしまいましたが、本当に良かったなと思っています。

高見:チーム選びで重視していたことは何でしたか?

中村:やっぱり(チームが自分に)合うかどうかで探していたんですけれど、結局、同じタイミングでオファーが来ることは絶対にないので。例えば、他の(候補になかった)チームからオファーが来たときに、「このチームに僕は行きたいから(結論が出るまで)ステイしてほしい」と回答すると、オファーをくれたチームも別の選手を獲りに動いてしまうので……そういうこともあって最終的にスタッド・ランスになりました。タイミングはめちゃくちゃ重要だと思います。

高見:スタッド・ランスには同じ日本代表の伊東純也(いとう・じゅんや)選手もいらっしゃいます。中村選手にとって伊東選手はどんな存在でしょうか?

中村:移籍した当初はずっと面倒を見てもらっていましたし、本当に兄貴的な存在です。
先輩ではあるけれども今は“親友”みたいな感じで仲良くさせてもらっています。

高見:「ご飯は伊東選手がおごり、その代わりに中村選手はカフェをごちそうする」というお話を伺いましたが、今はどうですか?

中村:シーズンが始まる前は伊東選手が一緒にご飯に行ってくれて、毎回ご飯代を出してくれるんです。なので、カフェ代を払ったとしても安いから申し訳ないなと……。しかも、ほぼ毎日のように連れて行ってもらっていたので申し訳なかったです(笑)。

◆チームを勝利に導けるように頑張りたい

高見:2024年シーズンは、ヨーロッパ主要リーグで日本人初となる5試合連続ゴールやリーグ戦で11得点2アシストと、こちらも日本人初のリーグ・アンで2桁得点と飛躍の年になりましたが、振り返ってみていかがでしょうか?

中村:11得点も5試合連続ゴールも、チームのパスあってのゴールですから。でも、自分の目標だった“5大リーグで2桁得点を取る”ということを達成できたので、チームは降格してしまいましたけど、その点については自分自身も良かったなと思います。

高見:これだけ活躍した2024年シーズンの結果を受けて、何かご自身のなかで気持ちや意識の変化はありましたか?

中村:去年(2023-2024年シーズン)は“フランスリーグに慣れる”にフォーカスしてやっていたので、今シーズン(2024-2025年シーズン)が始まったときから自信を持ってやれていました。

やっぱり、公式戦で点を取るにつれてチームメイトからの信頼もどんどん厚くなってきて、シーズン最後のほうでは(自分のところに)ボールも集まるようになりましたし、試合にもフルで出られるようになったので、そういった意味でも自信につながりました。

高見:そんな中村選手の特筆すべき武器として、「シュート力」「シュートのうまさ」が挙げられると思いますが、そのあたりはどのように成長してきたと思われますか?

中村:シュートに関しては“質より量”でやってきて、プロに入る前までは本当にたくさんの本数を打ってきました。プロに入ってからは、練習などでコントロールされる部分があるのであまりやっていないんですけど、その意識が体に染みついている部分はあります。

サッカー日本代表・中村敬斗「兄貴的な存在」「先輩ではあるけれども今は“親友”」チームメイト・伊東純也との関係性を語る

中村敬斗選手



高見:来シーズンに向けての目標を教えてください。

中村:来シーズンも2桁得点を目指して得点をできるだけ多く取れるように頑張るのと、今シーズンはチームとしてなかなか結果が出なかったので、自分のゴールとアシストでチームを勝利に導けるように頑張りたいです。


高見:6月には、中村選手のフォトブック「Natural」(双葉社)が発売されました。どのような思いを込められていますでしょうか?

中村:2年かけて作ったフォトブックで、自分のルーツだったり、プライベートだったり、表ではなかなか見せないようなところも掲載されています。サッカー以外の部分の僕も知ってほしいところもありますし、多くの人に読んでほしいですね。

<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM
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