あなたは自分の子どもをどう呼んでいますか?



呼び捨てにする人もいるでしょうし、ちゃん付けやくん付けの人もいるでしょう。
もしくは名前とは別の「あだ名」で呼んでいるという人もいるかもしれません。



今回は私の周囲のパパママに聞いた意見をもとに、呼び方について考えていきたいと思います。



■パパママでもっとも多い「ちゃん・くん」付け



もっとも多いのが、「ちゃん・くん」付けで呼ぶパパママです。



赤ちゃんの頃、かわいさのあまり「ちゃん・くん」付けで呼んでいて、そのまま定着してしまったパターンです。



愛情表現がしやすいですし、なんとなくやさしい気持ちで子どもと接することができるような気がします。



そもそも「誰に対しても呼び捨てが苦手」という人も多く、「友人にも呼び捨てはしない」という人が「ちゃん・くん」付けで呼んでいるケースもあるようです。



まだ喋れない小さい子どもなら、とくに違和感はないかなと個人的には思います。



さすがに小学校低学年をこえてくると、少し幼すぎるかなという気はしますね。



ただし、日頃自宅では「ちゃん・くん」付けで呼んでいても、子どもと一緒に外に出かけたり、他のパパママに子どもの話をするときは呼び捨てで呼ぶという人が多いようです。



社内では先輩に「さん」付け、社外では呼び捨てにするのと、なんとなく似ていますね。



■自分が考えて付けた名前だからこその「呼び捨て」



呼び捨てで呼んでいる人の意見を聞くと「自分で気に入ってつけた名前だから」という意見が多く、名前を付ける段階から呼び捨てで呼ぶイメージで名前をつけたということでした。



私はなんとなく「呼び捨て」にコワいイメージを持っていましたが、自分の子どもだからこそ、愛着をもって「呼び捨て」にしているということなのですね。



また「『ちゃん』づけや『くん』づけは甘えているような感じがするし、何だか他人行儀な気もする」という意見もありました。



確かに普段呼び捨てにしているパパママからすると、そのように感じてしまうのかもしれませんね。子どもが小学校高学年になるくらいのタイミングで、自然に呼び捨てに切り替えていったというパパママも多いですね。



子どもの自立を促すという意味でも、呼び捨ては有効なのかもしれませんね。



■実はかなり少数派の「あだ名」



子どもの名前を省略したり、別の呼び方で呼んでいるという人もいるようです。



お腹にいるときから、なんとなくその名前で呼んでいて、そのまま定着しているという人も。



また「ゆうた」という名前の子どもに「ゆうくん」、「まなみ」という名前の子どもに「まなちゃん」など、あだ名で呼んでいる人も多いです。



名前をつけるときから、このような呼び方前提で名前をつけているケースもありますね。



■下の子ができたら「お兄ちゃん・お姉ちゃん」



夫婦間でも子どもができたら、お互いをパパ・ママやお父さん・お母さんと呼ぶようになることがあると思います。
それと同じように、弟や妹ができたタイミングで「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ぶようになるパパママが多いようです。



このように呼ぶことでお兄ちゃんやお姉ちゃんという立場を自覚し、弟や妹を思いやる意識づけをすることができます。



実際に「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」と呼んでいるパパママは、弟や妹がいない場面など、状況に応じて名前で呼んであげたりもしながら工夫しているとのことでした。



■体験談「我が家の呼び名はブレブレ」



私には息子がいますが、実は少数派の「あだ名呼び」です。



とは言っても『ちびまる子ちゃん』の「まる子」のように全く違う名前ではなく、「こうた」なら「こうくん」というようなあだ名です。



家族みんなで実家に帰り、いつものように「こうくん」と呼んでいたところ、妹から一言。



「兄ちゃん、『こうくん』とか呼んでるの?そんな呼び方してると、腑抜けになるよ」



妹は冗談交じりだったのですが、妹が息子を普通に呼び捨てで呼んでいるのを見て、急にとんでもない親バカな気がした僕は、自然にあだ名と呼び捨てが混じるようになりました。



それから妻もあだ名と呼び捨て交じりになり、だんだん呼び捨てに移行しつつあったのです。



しかし、事態は急展開を迎えます。息子が保育園で「くん」付けで呼ばれることに影響され、一人称が「くん」付けになったのです。



我々夫婦は、結局それに引っ張られて、名前に「くん」付けの呼び方に変わってしまいました。
そんな感じで我が家の息子の呼び方はブレブレですが、とくに意識はしていません。



その時その時で自然な呼び方ができていれば、それでいいかなと思っています。



■自然であれば呼び方に不正解はない



名前を呼ぶというのは、とても自然なコミュニケーションです。



だからこそ、もっとも良くないのは不自然な呼び方をしてしまい、コミュニケーションがしづらくなることでしょう。



親と子どもの関係性の中で、自然なコミュニケーションが成立しているのであれば、呼び方はなんでも良いのではないでしょうか。



周囲から呼び方について何か言われることもあるかもしれませんが、基本的には自然であれば自信を持って呼び続けてもよいと思います。



編集部おすすめ