お金持ちというと、どんな人を思い浮かべますか。普通の人とはどんな違いがあるのでしょうか。
■お金持ちは基本、群れない
ある会社の代表取締役から、「本当のお金持ちの人は群れない」と教えてもらいました。企業の社長や取締役レベルの人たちとの会合やパーティーに参加するたびにそう感じるそうです。
もちろん彼らも社交的な挨拶はしますし、世間話もします。ただ、群れないのだと言います。会合やパーティーでは知り合い同士で固まっても意味がないと考え、できるだけ多くの人と交流し、新しい人脈を作る努力をするそうです。ビジネス感覚に優れ、様々な人の懐に飛び込む術を身につけているとでもいうのでしょうか。また、そういうチャンスをきっちり活かすという心がけが非常に大事なのかもしれません。
■お金持ちはとにかくアグレッシブ
お金持ちの人は本当に積極的です。少しでも何かを思いつくと、瞬く間にいろんなアイデアを出し、ビジネスの可能性を探ります。自身のメリットにならないようなことでも、自分事のようにいろんなアイデアを出してくれますし、話を聞いているだけで勉強になります。
さらに、自分のアイデアで「イケる!」と思ったものがあればすぐに行動に移します。
とにかく「アイデアを出す」ところから「ビジネスチャンスに変える」というところまでの過程がスピーディーで、アグレッシブ。思ったら即行動、というのがポイントなのかもしれません。
■お金持ちは自慢しない、小金持ちは自慢する
本当のお金持ちの人はあまり「お金持ち自慢」をしません。自慢という行為は自分の自尊心を満たし、周りの人が自分を羨ましがるのを見て自己肯定感を高めます。ただ、本当のお金持ちはすでに多くの成功体験を収めているため、不必要に自己肯定感を求めません。
お互いの会話の中で自慢話をすることもないですし、例えば過去の失敗を打ち明けられたときでも、「そのときはどう乗り切ったのですか?」とか「ひどい状況をどう切り抜けたのですか?」と話を引き出します。自慢やマウンティングのような無駄な時間は過ごさず、自分を向上させるために会話へ参加しているのです。
■お金持ちはお金のことを考えている時間が長い
お金持ちの人は、想像以上にお金のことを考えています。普通の人がお金のことを考えるのは、せいぜい買い物や食事の支払いをするときとお金を下ろすときくらいです。
■自然にお金が集まってくる4つの生活習慣
貯金があまりない、上手くお金を管理できないという人が、いきなりお金持ちのコアな部分を真似しようとしても難しいでしょう。まずは少しでもお金持ちに近づくために生活習慣を見直してみましょう。
自分の収入と支出をきちんと把握する
気づくと財布の中や口座の中のお金がなくなっている、なんて人は自分の収入と支出をきちんと把握していない証拠です。自分は月にいくら収入があり、現在どれくらい支出しているのかを確認しましょう。
家の中の不要なものを処分して整理整頓する
家のクローゼットや押し入れ、冷蔵庫の中は整理整頓されていますか?ごちゃごちゃしていたり、何がどこに入っているのか分からなかったりする人は要注意です。もう必要のない物をとっておくことで、本当に必要な物が取り出せず、購入しなくてはならないことがあります。また自分のものを見つめ直し、把握することで、今後の支出を見極める力をつけることもできるのです。
見栄を張るのをやめる
流行だから、みんな持っているから、という理由でお金を使っていませんか?必要でなくても見栄を張ってお金を使ってしまうことで、余分な出費を増やしてしまうのです。まずは自分の収入をきちんと把握し、収入にあった支出に抑えるようにしましょう。
情報を集める
せっかく貯蓄にまわせる収入があっても、お金を銀行口座に入れたままにしていませんか?それではなかなか貯蓄は増えません。貯蓄を効率的に増やすには、まずは情報を集めることが大切です。定期預金はもちろん、株式投資、国債、投資信託、個人年金など利率のよいものを選ぶことで、よりお金を貯めることができます。方法や種類は様々ですから、自分に合ったものを選びましょう。
■まとめ
冒頭で見てきたように、お金持ちの人は自分の能力や環境、そして資産状況を積極的に改善していく気持ちを持っています。そして、お金を稼いだり殖やしたりすることに貪欲です。まだあまり貯金ができていないという人もその姿勢を見習い、ここに挙げた4つの生活習慣を守っていくことから始めてみませんか?
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。